ミクロ経済学の基礎である完全競争、独占、そしてベルトラン・クールノー競争について解説します。この問題に基づき、各市場形態での均衡価格や生産量を求める方法をわかりやすく説明します。
完全競争市場での均衡価格と生産量
完全競争市場では、供給と需要が均衡する価格と生産量が決定されます。ここでの逆需要曲線は
、費用曲線は
Ci(qi)=6qi
です。完全競争の均衡条件は、価格が限界費用に等しくなることです。
逆需要曲線をp=150-3qに、費用曲線をCi=6qiとして解きます。
供給曲線と需要曲線が交わる点で均衡価格が決定され、最終的な生産量は供給量と需要量が一致する数量です。
独占市場での均衡価格と生産量
独占企業では、企業は市場価格を支配します。この場合、企業は総収入を最大化するために生産量を選びます。
独占生産量と価格は、逆需要曲線
と費用曲線
Ci(qi)=6qi
を用いて決定されます。企業の利益最大化条件は、限界収入(MR)が限界費用(MC)に等しい点で生産量が決定され、その結果として価格が設定されます。
ベルトラン競争における均衡価格
ベルトラン競争では、複数の企業が価格競争を行います。価格を引き下げる競争が激化し、最終的には企業の限界費用と等しい価格に落ち着くことが一般的です。
この場合、各企業の限界費用が一定であるため、均衡価格は限界費用に等しくなります。よって、ベルトラン均衡価格は
p=6
となります。
クールノー競争における均衡生産量
クールノー競争では、企業は価格ではなく生産量で競争します。各企業は他社の生産量を固定と仮定して、自社の利益を最大化するために生産量を選びます。
2社でのクールノー均衡では、企業は互いの反応関数を使って均衡生産量を計算します。問題の設定から、
p(q)=150-3q
と
Ci(qi)=6qi
を用いて、均衡生産量を求めます。
まとめ:市場形態ごとの価格・生産量の違い
完全競争市場、独占、ベルトラン競争、クールノー競争の各市場形態では、均衡価格や生産量の決定方法が異なります。それぞれの理論的背景を理解することで、企業の行動や市場の動きを予測する手がかりとなります。
このような問題を解くことで、ミクロ経済学の基本的な概念を深く理解することができます。
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