同じFAANG関連の投資信託なのに値動きが異なる理由とは?その仕組みと違いを徹底解説

資産運用、投資信託、NISA

投資信託の中には「FAANG(ファング)」と呼ばれる米国の有力IT企業を中心に構成された商品が複数存在します。同じような企業に投資しているにもかかわらず、日によって値動きに違いが出ることに疑問を抱く方も少なくありません。この記事では、FAANG関連投資信託の値動きが異なる理由や、構成内容の違いについて具体的に解説します。

FAANGとは?基本のおさらい

FAANGとは、米国の主要IT企業であるFacebook(現Meta)、Apple、Amazon、Netflix、Google(現Alphabet)の頭文字をとった略語です。これらは成長性が高く、多くのテクノロジー関連ファンドで投資対象とされています。

しかし、FAANGというラベルが付いていても、その中身や比率、運用方針には大きな違いがあることがあります。

同じFAANGでも構成銘柄や比率が異なる

例えば「A投信」と「B投信」が共にFAANG関連銘柄を組み入れていたとしても、Appleに対する投資比率がAは40%、Bは15%という具合に異なることがあります。これにより、Appleの株価が上昇した日にはA投信の方が大きな値上がりを見せることになります。

また、ある投信はFAANG以外の銘柄も含めて分散投資している場合があり、そのぶんリスクや値動きが抑えられる傾向もあります。

為替の影響も無視できない

日本国内で販売されている投資信託は、米ドル建ての資産を保有しているため、為替変動が基準価額に影響します。例えば、米国株価が上昇していても、同日に円高が進行すれば、投資信託の価格は下落することもあります。

為替ヘッジの有無も値動きに影響を与える要因です。為替ヘッジありの投信は、為替リスクを抑える分、手数料やコストが上乗せされる場合があります。

運用スタイルとタイムラグの影響

インデックス型とアクティブ型の違いも値動きに差を生む原因です。アクティブ型の投信は、ファンドマネージャーが市場を予測しながら銘柄選定を行うため、同じFAANG系銘柄でもパフォーマンスが異なる傾向にあります。

また、投信の基準価額は通常、前日の米国市場の終値をもとに計算されるため、最新の株価とはタイムラグがあることも忘れてはなりません。

具体的な事例:AファンドとBファンドの比較

例えば、Aファンドは「S&P500指数」をベンチマークとするインデックス型でFAANG銘柄の比率は全体の20%程度。対してBファンドは、テクノロジー特化型のアクティブファンドでFAANG比率が50%以上だった場合、同じFAANG関連でも上昇幅や下落幅に大きな差が出ることになります。

このように、同じ「FAANG系投資信託」でも、中身をよく見ることが重要です。

まとめ:投資信託は「中身」を見て選ぶべき

FAANG関連の投資信託であっても、構成銘柄の比率、運用スタイル、為替リスク、タイムラグなど様々な要因によって値動きが異なります。表面的な名称やテーマに惑わされず、目論見書や運用報告書などをしっかり確認し、自分に合ったファンドを選ぶことが大切です。

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