副収入を求めてFX(外国為替証拠金取引)を始める人は少なくありません。しかし、「借金地獄」「年金未納」「生活困窮」などのリスクがささやかれるのも事実です。では、FXは本当にそれほど危険な投資手段なのでしょうか?本記事では、FXの仕組みやリスク、実例を交えて、冷静に検証していきます。
FXの仕組みとは?
FXは「異なる2つの通貨の為替差益」を狙う投資手法です。例えば「米ドルを安く買って高く売る」ことで利益を得る、という流れです。最大の特徴は「レバレッジ」が使えること。国内口座では最大25倍まで取引可能で、10万円の資金でも250万円分の取引ができます。
しかし、このレバレッジがFXを“危険”なものに見せている要因です。利益が増える可能性がある一方で、損失も数倍に膨らむ可能性があるためです。
なぜFXで借金を負う人がいるのか?
大きな要因は「強制ロスカット」の仕組みです。含み損が証拠金を下回ると、証券会社が自動的に損切りを行いますが、市場が急変するとロスカットが間に合わず、証拠金以上の損失=借金になることがあります。
実例:2021年のトルコリラショックでは、レートが短時間で急落し、個人投資家の多くが証拠金を下回る損失を被り、数十万円~数百万円の借金を抱えるケースがありました。
年金や生活費に影響を与える背景
FXで損失を被った人が貯金を失い、年金保険料や生活費の支払いができなくなる背景には、「生活費を元手に投資する」というリスクの高い行動があります。本来、余剰資金で投資すべきですが、短期で稼ごうと無理をすることで生活に支障が出るのです。
さらに、「取り返そうとしてさらに損を広げる」という心理的な罠(ギャンブル行動)も影響しています。
FXが危険でなくなるための条件
- レバレッジを最大では使わない(例:2倍〜5倍程度)
- 資金管理を徹底する(1回の取引で全資金の10%未満をリスクに)
- 長期でコツコツと続ける
- 生活資金には絶対に手を出さない
これらのルールを守ることで、FXは「危険な投機」から「戦略的な投資」に変わります。
他の投資商品との比較
株式投資や投資信託などと比較すると、FXは「短期勝負でハイリスク・ハイリターン」の側面が強いです。安定的に資産を増やしたいなら、積立NISAやインデックス投資の方が適している可能性があります。
例:月3万円を年利5%の投資信託に積立てた場合、20年後には約1200万円になります。これはFXで一発を狙うよりも堅実な資産形成方法です。
まとめ:FXは“危険”ではなく“使い方次第”
FXは、知識やリスク管理がないまま始めれば確かに危険ですが、正しく学び、慎重に運用すれば有効な投資手段にもなり得ます。「生活費ではなく、余剰資金で行う」「勉強を怠らない」「無理なレバレッジをかけない」この3つを守ることが、借金地獄を避けるための第一歩です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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