イギリス株式市場に興味を持ち始めた投資初心者の中には、TESCOのような銘柄の株価が媒体によって「桁が違う」と感じて戸惑う方が少なくありません。例えば、ある証券会社では「3.89 GBP」と表示されている一方で、金融情報サイトでは「388.00 GBp」と表示されている――このような違いには、イギリス株特有の表記方法が背景にあります。
「GBp」と「GBP」の違いとは?
イギリス株式市場では、株価が「GBp(ペンス)」で表示されることが一般的です。一方、「GBP(ポンド)」はイギリスの通貨単位です。1ポンド(GBP)は100ペンス(GBp)に相当します。したがって、388 GBpは3.88 GBPに相当し、表記方法が異なるだけで実質的には同じ価格です。
BloombergやLondon Stock Exchangeのような本国に近い金融情報サイトではGBp表記が使われがちですが、日本の証券会社やFX業者の一部では、日本人が慣れ親しんだ小数点表記(GBP)を使用することがあります。
なぜGBpで表記されるのか?
イギリスの伝統的な株式市場では、株価をペンス単位で管理することが長年の慣例となっています。これは表示が整数であるため、視認性が高く誤解が生まれにくいという利点もあります。たとえば「388 GBp」は「£3.88」と同じ意味ですが、前者の方が小数点を扱わない分、間違えにくいという考えです。
また、古くからの市場慣習が根強く残っているため、FTSE100などの主要株価指数でもGBp表記がデフォルトとされています。
証券会社や取引プラットフォームでの表記の違い
日本や海外のFX・CFD業者が提供するプラットフォームでは、より国際的な感覚に合わせて「GBP」で表示されることもあります。たとえばAxioryのような海外FX業者では、「3.89 GBP」と表示されていれば、それは「389 GBp」にほぼ等しい価格を意味しています。
このような表記の差はあくまで「単位の違い」であり、実際の価値には変わりありません。株価の変動を見る際には、どの単位で表示されているかを確認するだけで十分です。
イギリス株を始める前に知っておくべき基本知識
・GBp = 英国ペンス(1ポンド=100ペンス)
・GBP = 英国ポンド(通貨単位)
・388 GBp = 3.88 GBP となるため、数値が100倍違うように見えるが実際は同じ価値
たとえば、TESCO株が「3.89 GBP」と表示されているなら、それは「389 GBp」と同義です。この違いを理解しておけば、表記の混乱も避けられます。
まとめ:株価の桁数の違いは単位の違い、落ち着いて確認を
TESCOの株価に見られるような「3.89 GBP」と「388 GBp」の差は、単位の違いに過ぎません。投資初心者が誤解しやすいポイントですが、本質的な価格は変わらず安心して問題ありません。
今後、イギリス株式市場への投資を検討している方は、このような単位表記の違いにも慣れておくと、より正確な情報理解と冷静な判断ができるようになります。

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