楽天証券iSPEEDやiGrowでの平均取得価額の見方と正しい理解方法

株式

株式投資において「平均取得価額」の理解は非常に重要です。特に楽天証券のアプリである「iSPEED」や「iGrow」を利用している場合、表示される平均取得価額が状況に応じて異なるように見えることがあります。この記事では、なぜ表示が変わるのか、そして本当の平均取得価額をどこで確認すればよいかを解説します。

平均取得価額とは何か?基本の定義を確認

平均取得価額とは、同じ銘柄を複数回に分けて購入した場合の「1株あたりの平均購入単価」を示します。たとえば、100株を1,000円で購入し、さらに100株を1,200円で購入した場合、平均取得価額は1,100円になります。

一方で、売却を挟むと取得価額の計算は少し複雑になります。たとえば、保有株を一部売却し、その後に買い戻すと、計算方法やアプリによって「再取得」とみなされ、表示がリセットされるケースがあります。

iSPEEDとiGrowでの表示の違いに注意

iSPEEDでは、取引履歴に基づいた取得単価を参照でき、購入履歴ごとの詳細も確認できます。特に「保有銘柄」→「詳細」からは、平均取得価額がラベル表示されますが、直近の買い戻し価格が反映されることもあります

iGrowの場合、ポートフォリオ画面で表示される平均取得価額が、買い戻し後の価格に置き換わることがあるため、「通算での平均取得価額」ではない可能性があります。これは主にアプリ側の簡略化表示によるものと考えられます。

正確な平均取得価額を確認するには?

最も信頼できるのは、楽天証券のPC版Webサイトの「口座管理」→「実現損益」または「取引履歴」から確認する方法です。ここでは、取得日・数量・価格が個別に表示されるため、通算の平均取得価額を自分で計算することができます。

また、楽天証券公式FAQでも、「iGrowの平均取得価額は過去の売却後の再購入分で更新される場合がある」と明記されていることがあります。

売買を繰り返すと表示が変わる理由

たとえば、A株を1,000円で100株買い、1,200円で全株売却後、再度1,300円で100株買った場合、アプリでは1,300円が平均取得価額として表示されることがあります。

このとき、実際には1,200円売却時に利益確定しており、1,300円で再取得した株に対する損益がプラスに見える場合があります。しかしこれはあくまで「現在保有中の株」についての評価損益であり、過去の売買実績は反映されません。

混乱を避けるための実践的アドバイス

・複数回売買をしている銘柄については、アプリ上の表示だけで判断せず、証券口座の明細を確認する。

・売却後に再取得した場合、「保有履歴」は一度リセットされたと考え、再計算する。

・評価損益に惑わされず、「トータルの実現損益+含み損益」で投資の成果を見るようにする。

まとめ:正しい把握で誤認を防ぐ

iGrowやiSPEEDは便利なツールですが、平均取得価額の表示は状況によって変わるため、表示をそのまま鵜呑みにするのは避けた方がよいでしょう。

本当の投資成果を把握するためには、楽天証券のWebサイトの詳細な履歴確認が最も確実です。自身の投資を正確に管理するためにも、アプリ表示の背景や仕組みをしっかり理解しておくことが大切です。

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