NISAは非課税で投資できる制度として多くの投資家に利用されていますが、「NISAの枠が一杯になった場合、一度売ってまた買い戻せば枠が復活するのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。この記事では、NISAの枠の仕組みと売却後の扱いについて詳しく解説します。
NISAの基本的な仕組み
NISA(少額投資非課税制度)は、年間の非課税投資枠が決まっており、その範囲内で投資を行うと配当や譲渡益が非課税になります。一般NISAでは年間120万円、つみたてNISAでは年間40万円(新NISAは制度変更により上限が拡大)が上限となります。
重要なのは「非課税投資枠は一度使うと戻らない」という点です。つまり、売却してもその年の枠は復活しません。
売却した場合の非課税枠の取り扱い
例えば、年間のNISA枠120万円を使って株を購入し、その後売却したとします。この場合、残りの枠は0円のままで、売却によって枠が再び空くことはありません。
つまり、同じ年のうちに再度NISA口座で買い直すことはできず、課税口座(特定口座や一般口座)での取引となります。
買い戻しができるケースとできないケース
できるケース: 翌年以降に新しいNISA枠が付与されると、その枠を使って新たに買い付けが可能です。売却した銘柄を翌年以降のNISA枠で買い直すことは問題ありません。
できないケース: 同じ年のうちに売却して再びNISA枠で購入することはできません。非課税枠は「その年に使った時点で消費される」というルールだからです。
ロールオーバー制度の活用
一般NISAには「ロールオーバー制度」があり、非課税期間が終了する際に翌年の枠へ投資を移すことができます。ただし、この場合も新しい枠を消費するため、無制限に枠を再利用できるわけではありません。
例として、5年間の非課税期間が終了する際にロールオーバーを行えば、翌年の枠を使って引き続き非課税で保有可能です。
実際の投資戦略で気をつけること
NISAは限られた非課税枠を最大限に活用することが重要です。そのため、短期的な売買を繰り返すよりも、長期的な保有を前提とした銘柄選びが有効とされています。
実例として、成長性の高い株やインデックスファンドを長期で保有することで、非課税の恩恵を最大限受ける投資家が多く見られます。
まとめ
NISA枠は一度使うと売却しても復活しません。同じ年に買い戻すことはできず、翌年以降の新しい枠を利用する必要があります。ロールオーバー制度をうまく活用しつつ、長期的な資産形成を意識した運用を行うことが、NISAを最大限活かすポイントです。

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