新NISAを使って米国株に投資する人が増える中、どのファンドを選ぶか迷うのは当然のことです。特に「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」はどちらも人気のある選択肢です。この記事では、初心者の方でも理解しやすいように、それぞれの特徴や違い、選び方のポイントを解説していきます。
どちらもS&P500に連動するインデックスファンド
まず大前提として、どちらのファンドもアメリカの代表的な株価指数「S&P500」に連動した運用を行っています。つまり、米国を代表するアップル、マイクロソフト、アマゾンなど500社に分散投資しているという点で「投資対象そのもの」に大きな差はありません。
これは、どちらを選んでも「米国経済の成長を享受できる」という意味で、基本的な戦略としては優秀だと言えます。
手数料(信託報酬)のわずかな差に注目
投資信託でよく比較されるポイントに「信託報酬(=実質的な運用手数料)」があります。2025年6月時点での実質コストは以下の通りです。
ファンド名 | 信託報酬(年率) |
---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% |
差はごくわずかですが、長期投資を前提としたNISAでは手数料の差が将来のリターンに影響する可能性があります。ただし、ほぼ誤差の範囲なので、これだけで優劣はつけづらいでしょう。
運用会社と実績の違いにも注目
eMAXIS Slimは三菱UFJアセットマネジメントが運用するシリーズで、インデックス投資家からの信頼も高く、実績・運用規模も大きいです。
SBI・Vシリーズはバンガード社のETF(VOO)に投資する形をとっており、「実質的にETFを間接的に保有する仕組み」になっています。このため、ETFのメリットである運用効率を享受できる可能性があります。
分配金の方針やリバランスの違い
eMAXIS Slimは「再投資型」で、配当金を自動的にファンド内に再投資してくれます。一方、SBI・Vシリーズも基本的には同じですが、ETFの運用スタイルに準拠しており、若干のタイムラグがあることもあります。
この点でも、どちらを選んでも再投資による複利効果を享受できるため、NISAとの相性はどちらも良いです。
初心者にはどちらがおすすめ?
初心者にとって最も重要なのは「長く安心して持てるファンドかどうか」です。その点で、eMAXIS Slimは低コストを徹底して維持し続けるポリシーがあり、長期投資に向いた安心感があります。
一方、SBI・VもSBI証券の利用者にとっては管理がしやすく、SBIポイントも貯まるといったメリットもあります。つまり、「どちらも優秀な選択肢」であり、最終的には自分が使いやすい方を選んで問題ありません。
まとめ:どちらを選んでも大きな失敗はない
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、どちらもS&P500という優れた指数に連動しており、長期的な資産形成に適しています。
初心者にとって大切なのは“続けられるかどうか”です。無理なく積み立てを継続し、自分が理解できる商品を選びましょう。迷ったときはeMAXIS Slimを選んでおけば間違いは少ないといえます。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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