米国株、とりわけナスダック上場銘柄を取引する際に気になるのが「信用残(ショートインタレスト)」や「貸株残(ショートポジション量)」のデータです。日本株のように証券取引所が公開するわかりやすい信用残が存在しないため、どこでどう調べればよいのか戸惑う方も多いでしょう。本記事では、ナスダック銘柄の信用取引に関連する情報の探し方や、踏み上げ相場を狙う上でチェックすべきデータを詳しく解説します。
米国株における信用残=ショートインタレスト
日本株の「信用残」に相当するのが、米国株におけるショートインタレスト(Short Interest)です。これは「空売りされている株数」であり、現在市場に存在する未決済のショートポジションの合計を示します。
この数値が多い銘柄は、投資家からの売り圧力が強いことを示す一方で、急騰時には踏み上げ(ショートスクイーズ)によって株価が急上昇する可能性も秘めています。
ショートインタレストが確認できる主な情報源
米国株のショートインタレストは、以下のようなサイトやサービスで調べることができます。
- NASDAQ公式サイト
銘柄検索後、”Short Interest”または”Statistics”タブで確認可能。 - Finviz
ティッカー検索後の「Float Short」欄でショート比率が確認できます。 - MarketWatch
銘柄ページ内の「Overview」→「Short Interest」で確認。 - HighShortInterest.com
空売り比率が高い銘柄のランキング一覧を提供。
特に「Short Float(=浮動株に対する空売り比率)」が20%以上あると、踏み上げ相場の候補とされることが多いです。
踏み上げ相場(ショートスクイーズ)とは?
踏み上げ(ショートスクイーズ)とは、空売りをしていた投資家が損失回避のために買い戻しを迫られる状況のことを指します。この動きが連鎖的に起きると、株価が急騰します。
有名な例としては、2021年に話題となったゲームストップ(GME)の株価暴騰が挙げられます。このときはショート比率が140%を超えていたことで、多くの空売り筋が一斉に買い戻しに走り、短期間で数倍に急騰しました。
ショートインタレスト以外に見るべきデータ
踏み上げを狙う場合は、ショートインタレストだけでなく、以下のようなデータも併せて確認することが重要です。
- Days to Cover(カバー日数)…平均的な出来高で空売りを解消するのに必要な日数。高いほど踏み上げリスク大。
- 平均出来高…流動性が低い銘柄ほど、ショートの解消が難しくなりやすい。
- 株価のトレンド…チャートが底打ち・反転の兆候を示していれば、踏み上げの起点になる可能性あり。
また、ニュースやSNSで話題になっている銘柄は、短期筋の買いが殺到しやすいため、要注目です。
米国株の信用情報を使った投資で注意したいこと
ショートインタレストの高さだけを根拠に投資するのは危険です。過去には「空売り残が多いのに上がらない」まま値崩れする銘柄もありました。
また、ショート比率は数日〜数週間遅れで更新されることが多く、リアルタイム性に欠けます。そのため、過去のデータだけに頼らず、テクニカル分析やボラティリティの把握もあわせて行うことが成功の鍵となります。
まとめ:ナスダック銘柄のショート情報は投資判断の一助に
ナスダック上場企業のショートインタレストや貸株残は、投資家にとって重要な相場のヒントとなります。正確なデータを得るには、NASDAQ公式サイトやFinvizなどの信頼できるツールを活用するのが効果的です。
踏み上げ狙いや逆張り戦略を立てる際には、ショート比率に加えて出来高、トレンド、ニュースの動向も併せてチェックすることで、より精度の高い投資判断が可能になります。

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