基準価格を下げたい時に必要な追加投資額の考え方|投資信託の平均取得価格を調整する方法

株式

投資信託の基準価格が下がったときに、平均取得価格を下げたいと考える方は多いでしょう。この記事では、実際にどのように追加投資を行えば目標とする平均価格まで下げられるのか、計算方法と注意点を解説します。

現在の保有状況を整理する

まず、保有している投資信託の内容を明確にしておくことが重要です。たとえば、以下のようなケースを考えてみましょう。

  • 購入時の基準価格:20,941円
  • 現在の基準価格:17,634円
  • 保有口数:668,559口

このケースでは、平均取得価格を19,000円まで下げたいと考えているとします。

目標の平均取得価格に下げるための追加投資額

平均取得価格を下げるためには、現在より安い価格で追加購入を行う必要があります。具体的には、次のような計算式で求めます。

x = ((目標価格 × 保有口数) − (元の価格 × 保有口数)) ÷ (現在価格 − 目標価格)

この計算をもとにすると、必要な追加購入口数は約949,980口、つまり追加で約1億6,752万円の投資が必要です(※2025年5月時点の価格ベース)。

なぜこれほど多くの資金が必要になるのか

現在の基準価格が目標より大きく下回っているため、取得単価を下げるにはかなり多くの口数を今の価格で買い増す必要があります。平均値の性質上、古い価格の影響を打ち消すにはその分大きな数量が必要になるのです。

このことから、短期間で平均取得価格を大きく下げるのは難易度が高く、慎重な判断が求められます。

代替案としての積立投資の活用

一度に大きな資金を投入するのが難しい場合は、ドルコスト平均法に基づく積立投資がおすすめです。価格変動のリスクを分散しつつ、長期的に平均取得価格を調整する方法です。

特に信託報酬が低いインデックスファンドなどでは、無理に平均価格を意識せず長期保有による資産形成も視野に入れるべきでしょう。

まとめ:冷静に判断して行動する

基準価格を下げるための追加投資は、理論的には可能ですが、実際には非常に大きな金額が必要になる場合もあります。感情的な判断を避け、資金力やリスク許容度を踏まえた上で戦略を立てることが大切です。

投資における基本は、焦らず計画的に継続すること。自身の投資目的に応じた最適な方法を選びましょう。

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