ボリンジャーバンドを使ったテクニカル分析において、「バンドウォーク」はトレンドの強さを測る重要なサインのひとつです。本記事では、バンドウォークがどのように始まり、どんな値動きの特徴を持つのかをわかりやすく解説します。
バンドウォークとは何か?
バンドウォークとは、ローソク足がボリンジャーバンドの±2σラインまたは±3σラインに沿って連続して張り付くように推移する状態のことを指します。
上昇トレンドでは+2σ〜+3σに沿って上昇、下降トレンドでは-2σ〜-3σに沿って下落します。この状態が続くことで、トレンドの強さと持続性が視覚的に示されます。
ブレイクからのスタートが多い理由
バンドウォークは多くの場合、レンジ相場の終焉=バンドの収縮(スクイーズ)のあとに発生します。
スクイーズ後、価格がバンドの上限または下限を明確にブレイクしたとき、そこからトレンド相場が始まり、その延長でバンドウォークが生じるケースが多く見られます。
たとえば、横ばいが続いた相場でバンド幅が狭まり、出来高を伴って上に抜けた際、そのまま+2σ沿いで連続陽線が出始めると「バンドウォークが始まった」と判断できます。
バンドウォークの判断ポイント
- ① ローソク足の実体が2σを抜けている
- ② 数本連続してσラインに接している
- ③ バンド自体が拡大(エクスパンション)している
逆に、ローソク足が2σラインで反発するだけの単発的なタッチは「バンドブレイク」ですが、「ウォーク」ではありません。
実例:上昇バンドウォークの典型パターン
たとえば日経平均株価がレンジ相場で推移していた中、イベント(例:政策発表)をきっかけに出来高が急増し、終値が2σを上抜け。翌日以降も2σ〜3σの間に収まりながら陽線を形成し続けた場合、それはバンドウォークと判断されやすくなります。
このような状況では、逆張りは危険であり、順張りでトレンドに乗る判断が有効とされます。
注意:バンドウォークは突然終了する
バンドウォークはトレンドの強さを表しますが、一方向に延々と続くわけではありません。終焉のサインとしては以下があります。
- ・ローソク足が2σラインを割り込む
- ・ローソク足の長さが縮まり始める
- ・出来高が急減する
こうした変化が現れた場合、押し目買い/戻り売りの戦略に切り替える準備が必要です。
まとめ:バンドウォークはブレイク後に発生しやすい
・バンドウォークはレンジ相場のブレイク直後に発生するケースが多い
・2σラインに連続して沿う動きが続いているかどうかを確認
・バンドが広がっていれば強いトレンド継続のサイン
・突然終わる可能性もあるため、利確や逆行リスクにも備える必要がある

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