株式投資をしていると、株価の上下によって利益を得たり損失を被ったりします。今回のケースのように、株を追加購入したり売却した際に、損益計算が少し複雑になることがあります。この記事では、株を複数回に分けて購入した場合の損益計算方法について、実際の例を交えて説明します。
ケースの概要
まず、質問者のケースを振り返ります。最初に、某株を1500円で100株購入しました。その後、株価が1400円に下落したタイミングで、再度1400円で100株を購入しました。最終的に、株価が1430円に回復したところで、100株を売却しました。
損益計算の基本原則
株式投資で得られる利益は、「売却金額 – 購入金額」で計算されます。基本的に、株式を購入した価格を平均して求めることになります。今回のケースでは、1500円で100株、1400円で100株を購入しています。この場合、購入価格の平均は以下のように求められます。
購入金額 = (1500円 × 100株) + (1400円 × 100株) = 150,000円 + 140,000円 = 290,000円
購入株数 = 100株 + 100株 = 200株
平均購入価格 = 290,000円 ÷ 200株 = 1450円
売却後の利益計算
次に、売却価格が1430円で100株を売却した場合、どのように損益を計算するのでしょうか。売却した100株は、平均購入価格が1450円のため、売却時に利益を出していないことがわかります。
売却金額 = 1430円 × 100株 = 143,000円
売却金額 – 平均購入価格(1450円 × 100株) = 143,000円 – 145,000円 = -2,000円(損失)
最終的な損益結果
最終的な損益は、追加購入した部分の損失と最初に購入した株の利益を合算する形になります。損失が発生したのは、追加購入分の株です。しかし、最初に購入した100株が売却時に利益をもたらしているため、全体的な損益としては、以下のように計算されます。
最初の100株の利益 = (1430円 – 1500円) × 100株 = -7000円
2回目に購入した100株の損失 = (1430円 – 1400円) × 100株 = +3000円
全体の損益 = -7000円 + 3000円 = -4000円(最終的な損失)
まとめと投資のアドバイス
この場合、最終的な損益はプラス3,000円ではなく、-4000円の損失です。株式投資では、購入時期や売却時期によって利益や損失が大きく変動することがあります。購入価格の平均を計算し、複数回の購入時にかかった総額と、売却後の金額との比較が重要です。今後は、取引ごとに損益をきちんと計算し、確定することで、税金や手数料なども考慮した適切な投資判断を行っていくことが大切です。
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