これからNISAを始めようと考える若い世代にとって、「どんなポートフォリオを組めばよいのか」は非常に悩ましいテーマです。今回は、20代・独身・毎月投資に全力投球というライフステージに合わせたポートフォリオの一例と、その見直しポイントについて解説します。
想定されるポートフォリオ構成の内訳
今回の例として取り上げるのは、以下のようなポートフォリオです。
資産名 | 投資額 |
---|---|
eMAXIS Slim オール・カントリー | 100,000円 |
GLDM(ゴールドETF) | 30,000円 |
eMAXIS Slim TOPIX | 30,000円 |
楽天・インド株Nifty50 | 10,000円 |
現金預金 | 2,000,000円 |
また、毎月の給与で投資と生活費を賄い、ボーナスでの貯蓄を予定している状況です。
このポートフォリオの優れている点
・世界分散投資(オルカン)を軸にしている点は、王道かつ堅実な運用スタイルです。オール・カントリー(通称オルカン)は全世界株式へ分散投資できるファンドで、1本でグローバル経済にまるごと乗れる強みがあります。
・TOPIXやインド株を加えて成長余地に投資している点も評価できます。インドは長期的な人口増加と経済成長が見込まれており、アクセント的に組み込むのは効果的です。
気をつけたい見直しポイント
・GLDM(ゴールド)への投資比率については検討の余地があります。金はインフレヘッジや安全資産として一定の効果がありますが、成長性は限定的です。長期的な資産形成が目的であれば、比率は10%以内に抑えるか、下落局面での一時保有が望ましいでしょう。
また、TOPIXとオルカンの一部が日本株に重複している点にも注意が必要です。日本への偏重が大きくなる場合は、TOPIXを外し、米国株式などに振り分けることも検討してみてください。
現金200万円の意義と使い方
現金預金を2,000,000円(=200万円)保持している点は大きな安心材料です。生活防衛資金(6ヶ月〜1年分)として確保しつつ、残りをNISAやiDeCoなどの非課税口座で活用する戦略が考えられます。
特にNISAでは年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)まで投資できるため、1年目からある程度まとまった額を入れると、非課税のメリットを早期から享受できます。
将来に向けた改善アドバイス
- GLDM比率を抑え、株式比率を高める
- インド株は魅力的だが投資比率に注意(10%以内)
- TOPIXを他の成長株や米国ETFなどに差し替え検討
- 現金の一部をNISA口座に早めに投入し複利効果を得る
加えて、ボーナスの貯金のうち余裕がある分も、タイミングを見てNISAに追加投資していくとより効率的です。
まとめ:自分の価値観とライフステージにあわせて柔軟に
今回のポートフォリオは、基本を押さえつつも個性があり、バランスの取れた構成といえます。今後の投資は「絶対の正解」があるわけではなく、自身の価値観や生活設計に合わせて調整していくことが大切です。
とくに20代は時間という強みがあるため、リスクを取りすぎず、リターンを逃さない戦略で長期目線の資産形成を目指しましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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