2024年6月に発行される個人向け国債5年(固定金利型)の利率は1.0%と、ここ数年の低金利を考えると非常に注目度の高い水準です。この記事では、1,000万円を購入した場合の受取利息がいくらになるか、その計算方法や仕組み、注意点までわかりやすく解説します。
個人向け国債5年の仕組みと利息の支払方法
個人向け国債(5年固定)は半年ごとに利子が支払われます。つまり、年2回(6月・12月など)に分けて利息を受け取れる仕組みです。
利子は「額面×年利率÷2」で計算され、税引前の金額がまず決まります。その後、税金が差し引かれて手取り金額となります。
1,000万円を利率1.0%で購入した場合の利息計算
まず、税引前の半年ごとの利息を計算します。
1,000万円 × 1.0% ÷ 2 = 50,000円(税引前/半年分)
これが年2回あるため、年間では。
50,000円 × 2 = 100,000円(税引前の年間利息)
税引後の受取利息はどのくらい?
利子には所得税15.315%+住民税5%の計20.315%がかかります。つまり、
税引後の半年分利息: 50,000円 × (1 – 0.20315) ≒ 39,842円
年間利息(税引後): 39,842円 × 2 ≒ 79,684円
5年間保有した場合の総利息シミュレーション
税引後の年間利息が約79,684円ですので、5年間での合計利息は。
79,684円 × 5年 ≒ 398,420円
元本1,000万円は満期時に全額返還されるため、ほぼノーリスクで約40万円の利息が得られる計算です。
個人向け国債のメリットと注意点
- メリット: 元本保証あり/最低金利0.05%保証/半年ごとの安定収入
- 注意点: 中途換金は可能だが、直近2回分の利息は失われる/インフレ下では実質利回りが低下する
また、購入後1年間は原則として解約できない点にも注意が必要です。
まとめ:計算方法と利息の実額を理解して納得の資産運用を
ポイントを整理すると以下の通りです。
- 年利1.0%で1,000万円運用すると税引後利息は年約79,684円
- 5年間で約398,420円の利息を安定的に受け取れる
- 半年ごとに約39,842円が入金される
- 税引後利回りは約0.796%で、銀行定期より有利なケースが多い
「安全性」と「確実なインカム収入」を重視する方には、現状の金利水準では非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

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