「NISAで1万円投資してみました。S&P500です。利回りが5%ってよくいわれますが、最近出てない気がするし、下がったし。もし5%利益が出て10500円になって、それがまた5%増えたらプラス500円なのか、10500円に対しての5%アップなのか知りたいです」という質問を多く見かけます。今回はその疑問を丁寧に整理します。
「5%の利回り」とは何を基準に語られているのか
まず、投資信託や株式・指数の運用で「年利5%」という言葉が出る場面があります。たとえば、世界的な株価指数である S&P 500 の過去数十年の平均年間リターンはおよそ10%程度とされており、インフレを加味すると実質的にはもう少し低くなります。 [参照]
ただし「最近出ていない気がする」というのも事実で、例えば年によってはマイナスになった年もあり、また短期(1年や半年)では期待通りにならないこともあります。 [参照]
5%利回りが出たらどう増えるのか?複利の概念と具体例
ここで本題の「1万円 → 利回り5% → 10500円 → さらに5%」という流れを整理します。利回り5%とは、元本(この場合1万円)に対して5%増えるという意味です。つまり1万円×1.05=10500円。
その次に「10500円に対して5%」という場合、これは複利での増え方であり、10500円×1.05=11025円となります。したがって、2年目の増え方は約+525円(60 円ではなく)となります。
なぜ「ずっと5%」と思えないと感じるか?短期の値動きと期間の違い
たしかに「5%利回り」という目安は存在しますが、これは“年間”あるいはそれ以上の期間を前提とした平均的な数値です。1 〜 2 年といった短期では、マイナスになる年も珍しくありません。例えば、S&P 500は2022年に‑18%程度となった年があります。 [参照]
そのため、1万円投資して短期間で「5%出ない」という印象を持つ方も多く、“利益が出ていない気がする”という感覚も理解できます。運用は時間をかけた“期間”が重要であるという点を押さえておきましょう。
NISAなどで投資信託を活用する際のポイント
投資信託を NISA で利用する場合、課税優遇の面で有利であり、長期運用には適した制度です。ですが「すぐに5%出る」といった保証はなく、“時間をかけて運用し、複利効果を享受する”という考え方が重要です。
また、定期的に積立投資を行う“ドルコスト平均法”を活用することで、価格変動のリスクを抑えながら平均的な利回りを狙うことが可能です。長期・分散・積立が基本とされています。 [参照]
まとめ
まとめると、1万円投資して1年で5%の利益を出して10500円、その次の年にまた5%の利回りを得た場合には、10500円に対して5%増えて約11025円となります。つまり、2年目のプラス額は単純な500円ではなく、約525円です。
ただしこの「5%利回り」という数字は“平均的な長期運用”を前提にした目安であって、短期間で必ず達成できる保証ではありません。むしろ下げる年も存在するため、NISAなどで投資信託を運用する場合は、「時間を味方につけた長期投資」へ視点を置くことが肝要です。
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