ビットコインを購入する際、「販売所」「取引所」「板取引」などの選択肢があり、それぞれコスト構造が異なります。一見すると無料に見える取引にも、実は“見えない手数料”が含まれていることがあります。この記事では、売買手数料の仕組みを明らかにしながら、初心者が注意すべきデメリットや選び方を解説します。
販売所方式と取引所(板取引)の違い
まず、ビットコインの購入方法には大きく分けて以下の2種類があります。
- 販売所方式:運営会社が提示する価格で売買。ユーザーはその価格に従うだけで、操作は簡単。
- 取引所(板取引)方式:ユーザー同士が価格を指定して売買。注文がマッチしたときに成立。
例えば、メルカリの「ビットコイン取引」やコインチェックの「販売所」は前者、ビットフライヤーやGMOコインの「取引所」は後者の形態です。
実質的なコスト:スプレッドに注目
販売所は「手数料無料」と書かれていても、売値と買値の差(スプレッド)が実質の手数料です。このスプレッドは平均で3~5%、タイミングによってはそれ以上になることもあります。
例えば、1BTCを購入する場合、販売所では「買値:800万円」「売値:760万円」などと差がついています。この差額が運営側の利益であり、ユーザーにとってのコストとなります。
板取引のメリットと操作の難しさ
一方、板取引はスプレッドがほぼゼロに近く、明確な取引手数料(通常0.01~0.15%程度)のみが発生します。大きな取引をしたい人やコストを抑えたい人にとっては非常に有利です。
ただし、板取引は「指値注文」や「成行注文」など、基本的な注文方法を理解する必要があります。また、流動性が少ない銘柄や時間帯によっては注文が成立しないケースもあるため、初心者にはやや敷居が高く感じられることも。
実例で比較:販売所と板取引の差
仮に1BTC=800万円のときに、販売所で買ってすぐ売るとします。買値:800万円、売値:760万円とすると、スプレッドで40万円の損。これは5%にあたります。
同じ条件で板取引なら、取引手数料が0.1%として8,000円前後。差は歴然です。
初心者が板取引を使う際の注意点
- 価格が急変すると注文が成立しない、または思わぬ価格で約定するリスクがある
- 注文画面が複雑に見えるため、間違った操作をしてしまう可能性
- 最低注文金額が設定されている取引所もある(例:0.001BTCなど)
これらを理解していれば、板取引は非常にコスト効率の良い選択肢となります。
まとめ:コストと手軽さのバランスを見極めよう
ビットコイン売買における「見えない手数料」の正体は、主に販売所方式のスプレッドです。販売所は簡単で初心者にやさしい反面、コストが高くつく傾向があります。
一方、板取引は操作に慣れれば非常に安く取引が可能で、中長期で取引する人には有利です。まずは少額から試し、慣れたら徐々に板取引へ移行するのが賢い戦略です。

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