トレンドフォロー型のトレーダーにとって、相場に明確なトレンドがあるかどうかの判断は非常に重要です。特に、トレンドの強さを見極めずにポジションを取ることは、高確率で失敗を招く要因となります。本記事では、トレンドの角度や強さをどうやって判断し、どのような状況でエントリーを避けるべきかを解説します。
トレンドの有無を判断する基本的な考え方
トレンドがある相場とは、一定方向に価格が継続的に動いている状態を指します。上昇トレンドでは高値と安値が切り上がり、下降トレンドでは逆に切り下がる動きが続きます。
この動きが曖昧だったり、横ばいのレンジ状態であれば、「トレンドが弱い」あるいは「存在しない」と判断するのが基本です。
角度を見る:視覚的に判断するトレンドの強弱
チャート上の角度が急であればあるほど、トレンドの勢いが強いと判断できます。角度が緩やかであれば、トレンドの持続性や信頼性は低下すると考えましょう。
例えば、上昇トレンドでもローソク足の角度が30度未満であれば、上昇の勢いが乏しいケースが多く、反転リスクに注意が必要です。
移動平均線を使ったトレンドの角度測定
移動平均線(MA)はトレンドの傾向を測るのに最適なツールの一つです。特に、21MAや50MAなどの中期線の傾きに注目すると、トレンドの強さが明確にわかります。
移動平均線が右肩上がりで、価格がMAの上にある場合は、強い上昇トレンドです。MAが横ばいであればレンジ、下向きなら下降トレンドの可能性が高まります。
他のインジケーターとの組み合わせ
トレンドの角度だけでなく、ADX(Average Directional Index)やMACDなどのインジケーターを併用することで、トレンドの強さを定量的に把握できます。
例えば、ADXが25以上ならトレンドあり、20以下ならレンジと判断するトレーダーもいます。角度×数値的根拠のダブルチェックで、精度の高い判断が可能です。
実例:エントリーを見送るべき相場の例
2023年某月のドル円1時間足チャートでは、MAは緩やかな右上がりでしたが、ローソク足がMAを上下にまたぐ動きが続き、トレンドとしての信頼性が低い状況でした。
このような場面でトレードを行うと、損切りが頻発する「だまし」に遭う可能性が高く、様子見を選択するのが賢明です。
明確なトレンドが出るまで待つメリット
トレードは「やるかどうかを選ぶゲーム」でもあります。勝率を高めるには、トレンドの出ていない相場では取引を控え、明確な角度と勢いのあるトレンドに乗るのが王道です。
長期的に見れば、エントリー回数を減らしてでも精度を上げる戦略の方が利益に結びつきやすいのです。
まとめ:角度と勢いで見極めるトレンドの強さ
トレンドが弱いと感じたら、無理にポジションを取らずに「見送る勇気」もトレーダーにとって重要なスキルです。トレンドの角度、移動平均線、ADXなどを組み合わせて、多角的に判断しましょう。
チャンスは常に訪れます。焦らず、明確なトレンドが出たときだけを狙うことで、リスクを抑えたトレードが可能になります。

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