ニュースでよく聞く「無担保コールレート翌日物」や「政策金利」。難しそうに聞こえますが、実は身近な「お金の貸し借り」に関するルールの一つです。この記事では、中学生にもわかるように、やさしく解説していきます。
無担保コールレート翌日物ってなに?
無担保コールレート翌日物とは、銀行同士が一晩だけお金を貸し借りする際の金利のことです。たとえば、ある銀行が「今日はお金が足りない」と思ったとき、別の銀行からお金を借りることがあります。このときの利息が「コールレート」です。
「無担保」とは、担保(保証)なしで貸すという意味です。つまり「信用」だけでやり取りされています。そして「翌日物」とは、借りて翌日に返すという、とても短い期間のお金のやりとりです。
なぜこんな取引があるの?
銀行も毎日たくさんのお金を動かしていて、一時的に足りないときや余っているときがあるのです。そんなとき、銀行同士でお金を貸し借りすることでバランスを取っています。
たとえば、A銀行が「今日はお金が足りない」、B銀行が「今日は余ってる」となったら、A銀行がB銀行からお金を借ります。そのときにかかる「利息」が無担保コールレートです。
政策金利とどう関係してるの?
実は、この無担保コールレート翌日物こそが、日本銀行(日銀)が「政策金利」としてコントロールしている金利です。この金利を上げたり下げたりすることで、世の中のお金の動きを調整しているのです。
たとえば、景気が悪いときには金利を下げて、お金を借りやすくして経済を活発にします。逆に、物価が上がりすぎているときには金利を上げて、お金を使いすぎないようにブレーキをかけます。
なぜ「翌日物」が重要なの?
無担保コールレート翌日物は、日本の金融の中で最も基本的で短期の金利です。この金利が変わると、他の金利(住宅ローン金利や預金金利など)にも少しずつ影響が出てきます。
たとえば、無担保コールレートが下がれば、銀行もお金を安く借りられるので、住宅ローンの金利も安くなることがあるのです。
実際の金利の変動の例
たとえば、2022年の初めには無担保コールレート翌日物はおよそ「-0.02%」という超低金利でした。これは「お金を借りてもほとんど利息がいらない」状態です。
しかし、物価上昇(インフレ)が進んだことから、2024年には日銀が政策金利を0.1%に引き上げ、この無担保コールレートも少しずつ上がりました。
まとめ:金利を見ることは未来を読むこと
無担保コールレート翌日物は、銀行が一晩だけお金を貸し借りする金利であり、それを通じて日銀が政策金利として日本の経済全体をコントロールしています。少し難しそうに見えるかもしれませんが、この金利は私たちの生活にも大きな影響を与える重要な数字です。
これを知っておくと、ニュースで「政策金利が上がった」「利下げ」といった話がもっと身近に感じられるようになりますよ。

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