楽天証券のiSPEEDやiGrowを使って株式投資を始めた方の中には、「昨日は資産が18万円だったのに、今朝見たら9万円に減っている」というような、大幅な資産変動を目にして驚く方もいます。しかし、そのほとんどが実際の資産減少ではなく、“見え方の問題”による誤解であることが多いのです。本記事では、iGrowなどのアプリで起こりがちな資産額表示の落とし穴と、その確認方法について詳しく解説します。
楽天証券と楽天銀行の連携が原因の表示ズレ
楽天証券と楽天銀行を連携(マネーブリッジ)している場合、楽天銀行の預金残高も合算して表示される場合と、証券口座の残高だけが表示される場合があります。
たとえば、前日に「資産合計18万円」と表示されていたのは、楽天証券口座9万円+楽天銀行口座9万円の合算表示だった可能性があります。翌朝にiGrowアプリが銀行連携に失敗したり、通信タイミングによって楽天銀行の情報が読み込まれていないと、表示が証券口座分の9万円だけになってしまうのです。
アプリの同期やタイミングによる一時的な誤差
iGrowやiSPEEDは資産情報をリアルタイムで更新するわけではなく、定期的なデータ取得や手動同期によって最新状態に更新されます。
たとえば。
- アプリを開いてすぐの表示は“前回の情報”である
- 銀行口座連携が一時的に切れていることがある
- 保有資産の評価額が未更新(前日終値ベース)である
このような理由で、一時的に資産額が「大幅に減ったように見える」ことがありますが、実際の保有資産には影響がありません。アプリ右上の「更新」ボタンや「口座情報を再取得」をタップして確認しましょう。
本当に減っている場合のチェックリスト
一方で、実際に評価損が出ている可能性もゼロではありません。特に株価が大きく下落した場合、次のような要因で資産額が大きく変動することもあります。
- 購入した銘柄が急落した
- 信用取引で建玉の評価損が反映されている
- 配当落ち日や権利落ちによる一時的な下落
楽天証券の「資産状況」画面では、各銘柄の取得金額と評価額の差が確認できます。特に初心者の場合、評価額の変動が大きく見えるため、複数日の値動きを確認しながら冷静に判断しましょう。
iGrowの仕様と注意点:連携口座の管理方法
iGrowは楽天証券の公式アセットマネジメントアプリですが、「複数口座の連携」「手動更新」「資産の内訳表示切り替え」など、ある程度操作に慣れる必要があります。
表示が少ない場合は、以下をチェックしましょう。
- 楽天銀行との連携が有効か
- 「総資産」ではなく「証券口座のみ」の表示になっていないか
- アプリのキャッシュや旧データが残っていないか
一度「アカウント情報を更新」またはアプリを再起動することで、正しい資産額が反映されることが多いです。
まとめ:表示の数字だけで慌てず、内訳と更新状況を確認しよう
楽天証券のiGrowやiSPEEDで表示される資産額が急に変化した場合、それが“実際に資産が減った”とは限りません。銀行口座との連携状態、アプリの同期タイミング、評価額の反映遅れなど、さまざまな要因で「見かけの資産額」が変動しているだけのケースが多いのです。
慌てる前に、口座の内訳や連携状況を確認し、必要であればアプリの再同期や証券口座内の詳細情報をチェックしましょう。正しい情報を把握することが、安心して投資を続ける第一歩となります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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