TOPIXとS&P500、積立投資で選ぶならどっち?月5万円運用の最適解を探る

資産運用、投資信託、NISA

積立投資を始めるにあたって、日本の代表的な株価指数である「TOPIX」と、米国の「S&P500」のどちらに投資すべきか悩む人は多いです。月5万円というまとまった金額を長期的に積み立てるのであれば、リスクとリターンのバランスをよく理解した上で判断したいところ。本記事では両者の特徴と将来の見通し、投資戦略について解説します。

TOPIXとS&P500の違いとは?

TOPIX(東証株価指数)は東証プライム市場に上場するすべての企業を対象とした時価総額加重平均型の指数です。一方、S&P500は米国の主要企業500社を対象とし、時価総額の大きい企業が指数に強く影響を与える構成となっています。

たとえば、TOPIXではトヨタや三菱UFJなどの日本企業が中心ですが、S&P500ではApple、Microsoft、Amazonなどグローバルに影響力を持つ米企業が上位を占めています。

過去10年間のパフォーマンス比較

一般に、過去10年ほどで見た場合、S&P500のリターンはTOPIXを大きく上回っています。S&P500は年平均で約10%前後のリターンを示しており、TOPIXは円建てで3~5%程度にとどまる年が多くありました。

特に米国はイノベーション企業が多く、株価を押し上げる構造が整っているため、「成長性を重視した投資」を志向するならS&P500は魅力的といえるでしょう。

為替リスクも考慮する必要あり

海外資産へ投資する際には「為替リスク」が伴います。S&P500に投資する場合、円安が進めば利益が増える一方、円高に振れれば損失が拡大する恐れもあります。2022~2024年にかけての急速な円安により、外貨資産の価値は大きく増加しましたが、今後の円高局面では逆風となる可能性もあります。

このため、為替リスクをヘッジする選択肢や、日本円建ての資産とのバランスも検討しましょう。

どちらか一方ではなく「分散投資」という選択肢

投資初心者の方にとって「TOPIXとS&P500のどちらが正解か」を考えるよりも、「両方に分散して積立てる」ことが現実的な選択です。たとえば、月5万円の積立ならば、TOPIXに2万円、S&P500に3万円といったバランスでスタートしてみるのも有効です。

こうすることで、日本市場の安定性と米国市場の成長性の双方を取り込むことができます。

トランプ再選の可能性とS&P500の今後

2024年の米国大統領選挙を控え、「トランプ再選」の可能性が意識されています。一般に共和党政権は法人税減税など株式市場にポジティブな政策を打ち出す傾向にあり、再選によるS&P500上昇期待があるのも事実です。

ただし、政治的リスクや外交リスク、インフレ動向なども影響するため、短期的な値動きに過度に期待しすぎないことが重要です。

まとめ:自分のリスク許容度と目的に合わせたバランスを

月5万円をTOPIXかS&P500に積み立てるというのは、将来的に大きな資産形成につながる選択です。TOPIXの安定性を活かすも良し、S&P500の成長性にかけるも良し、あるいはその両方に分散するという方法も合理的です。

「目的に応じてリスクを分散し、長期目線で淡々と積み立てる」ことが、成功する資産運用の秘訣です。

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