近年、SNSを利用した投資詐欺が増加しており、特に高齢者を狙った巧妙な手口が目立っています。なかでも「F104投資戦略クラブ」などと名乗るLINE投資グループによるトラブル相談が全国の消費生活センターに多数寄せられています。
LINE投資グループ詐欺の典型的な特徴とは
詐欺的なLINE投資グループには共通する特徴があります。まず、著名な投資家や証券会社と提携しているように見せかける点です。今回のケースでは「Artisan Partners」という実在する資産運用会社の名前を無断で使用し、信頼感を演出しています。
さらに、個別に連絡を取り、外部アプリや口座への送金を要求する行為が見られます。正規の証券取引ではあり得ない「LINEでの取引指示」「スクリーンショットでの資産確認」「個人名義への送金」など、不自然な点が多数あります。
「指導料」や「手数料」など追加費用を請求される仕組み
被害者の多くが訴えるのは、最初は少額の入金で取引が始まるものの、出金時になって高額な「指導料」や「手数料」を請求される点です。この時点で「資産が反映されている」と思わせた上で、「出金には別料金が必要」と言って支払いを迫られるのです。
また、契約書や約款がない、金融庁登録が確認できないなど、明らかに法的・金融的な不備があります。
消費者庁・国民生活センターも注意喚起
2023年4月、国民生活センターは、「SNS等を通じた投資詐欺トラブル」に対する注意喚起を公表しました。そこでは、LINEやInstagram、Facebookなどで個別に勧誘される事例や、海外の偽サイトに誘導されて資金をだまし取られる事例が取り上げられています。
金融庁の無登録業者リストにも似たようなケースがあり、登録されていない企業との金融取引は極めて危険とされています。
万が一被害にあった場合の対処法
詐欺の可能性があると判断した場合、すぐに下記の機関へ相談・通報を行ってください。
- お住まいの地域の消費生活センター(全国共通:188)
- 警察(最寄りの警察署またはサイバー犯罪相談窓口)
- 金融庁「金融サービス利用者相談室」
また、一度支払ってしまった金額の返還は容易ではありません。決して追加で指導料などを支払ってはいけません。
冷静な判断と事前の確認が大切
本件のように、実在する会社名を悪用するケースは後を絶ちません。信頼できる金融機関かどうかを、金融庁の登録検索ページなどで事前に調べることが重要です。
また、少しでも「怪しい」と感じたら、その場ですぐに送金や個人情報の提供を行わないことが最善の防衛策となります。
まとめ:LINE投資詐欺に注意、冷静な対応を
LINEグループを通じた「F104投資戦略クラブ」のような投資勧誘は、極めて詐欺的であり危険です。特に高齢者を狙った手口が増えているため、大きな利益を謳う情報には常に慎重に対応する必要があります。もし心配な場合は、すぐに公的機関や弁護士に相談し、被害を最小限にとどめる行動を心がけてください。

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