MT4やMT5で自動売買を行う際、EA（エキスパートアドバイザー）の設置は基本中の基本です。しかし、ブローカーによって挙動に微妙な違いがあるため、XMではできたのにHFMでは表示されない…というトラブルも発生します。本記事では、HFM口座でEAが反映されない原因と正しい設置手順、解決策まで詳しく解説します。
HFM（旧HotForex）とXMでのEA設置の違いとは？
一見同じMT4やMT5でも、HFMとXMの提供する取引プラットフォームには以下のような違いがある可能性があります。
- MT4/MT5のビルド（バージョン）の違い
- HFM独自のファイル制限やセキュリティ設定
- インストール先ディレクトリの構造差異
そのため、同じ手順でも動作結果が異なることがあります。
正しいEA設置の手順（HFM MT4/MT5共通）
HFMのMT4/MT5にEAを設置する際の基本的な流れは以下の通りです。
- 1. MT4/MT5を起動
- 2. メニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」
- 3.
MQL4（またはMQL5）/ExpertsフォルダにEAファイル（.ex4または.ex5）をコピー - 4. ターミナルを再起動する（※右クリックの「更新」だけでは反映されない場合あり）
特に再起動の工程が抜けると、EAがナビゲーターに表示されないケースが多発します。
それでも表示されないときのチェックリスト
以下の項目を1つずつ確認してみましょう。
- EAファイルの拡張子は正しいか？
→ .mq4や.mq5ではなく、コンパイル済みの.ex4や.ex5が必要 - ターミナルの「ナビゲーター」→「エキスパートアドバイザー」に表示されているか？
- EAファイルは正しいMTバージョンでビルドされたか？
→ MT5用のEAをMT4に入れても動作しません - ファイルにアクセス権限があるか？
→ ウイルス対策ソフトやOSがブロックしていないか確認
また、Mac版のMTはWindowsとディレクトリ構造が異なるため、設置場所にも注意が必要です。
表示されない原因がブローカー側にあるケース
HFMでは以下のような制限がかかっていることがあります。
- 一部のEA機能（DLL使用など）が無効化されている
- 管理者権限での起動が求められる
この場合、HFMのカスタマーサポートへ問い合わせを行うと、仕様変更や制限事項についての案内が得られることがあります。
補足：ナビゲーターに表示されないEAでもチャートへ直接ドラッグできることも
まれに、ナビゲーターに出てこないEAでも、「チャート」→「エキスパートアドバイザーを追加」から直接適用できる場合もあります。
また、表示されていても「グレーアウト」しているときは、EA内部の設定に不備がある（例えばinit()関数が未定義など）ことが原因の可能性もあります。
まとめ：HFMでEAが反映されないときは再起動と構造確認がカギ
HFMでEAがナビゲーターに表示されないとき、多くのケースは「MTの再起動をしていない」「間違ったフォルダに設置している」「拡張子が未コンパイル」のいずれかが原因です。
それでも解決しない場合は、HFMサポートに問い合わせるか、別のMT4/MT5をクリーンインストールして検証することをおすすめします。正しく設定すれば、HFMでも問題なくEAが稼働可能です。
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