消費関数と財市場の均衡GDPの求め方を徹底解説:経済学の基礎をわかりやすく理解しよう

経済、景気

経済学において、消費関数や財市場の均衡を理解することは、マクロ経済分析の出発点となる重要な要素です。この記事では、具体的な数式をもとに、総需要関数の導出と財市場の均衡GDPの求め方について解説します。基礎を押さえながら計算の過程も丁寧に説明していきます。

総需要関数の導出方法

まず、与えられた消費関数は次のようになっています。

C = 20 + 0.8Y

これに加えて、投資(I)と政府支出(G)が次のように与えられています。

  • I = 40
  • G = 100

総需要(AD)は以下の式で表されます。

AD = C + I + G

代入すると、

AD = (20 + 0.8Y) + 40 + 100

計算を整理すると、

AD = 160 + 0.8Y

つまり、総需要関数は以下のようになります。

総需要 = 160 + 0.8Y

財市場の均衡GDPの求め方

財市場が均衡するとは、総需要(AD)と総供給(Y)が等しくなる状態です。したがって、次の方程式が成り立ちます。

Y = 160 + 0.8Y

この方程式をYについて解きましょう。

Y - 0.8Y = 160
0.2Y = 160
Y = 160 / 0.2 = 800

よって、均衡GDPは800になります。

経済モデルを理解する意義

このような基本的なマクロ経済モデルの計算を通して、経済全体の支出と生産の関係を可視化することができます。例えば、消費性向(限界消費性向)が高いほど、所得の変化が総需要に与える影響も大きくなり、乗数効果が強くなります。

また、財政政策(Gの変化)や投資の増減(Iの変化)がGDPに与える影響を定量的に予測する際にもこのモデルは有効です。

補足:限界消費性向と乗数効果

このケースでは限界消費性向(MPC)は0.8です。乗数(k)は以下の式で求められます。

k = 1 / (1 - MPC) = 1 / (1 - 0.8) = 5

つまり、政府支出や投資が1単位増えると、GDPは最終的に5単位増えるという意味になります。

まとめ

・与えられた消費関数と支出額から、総需要関数は160 + 0.8Yと導出される。
・財市場の均衡GDPはY = 800である。
・この計算は、財政政策の効果や経済全体の支出バランスを理解するうえで重要な基礎知識となる。

経済学の基本的な数式を理解することで、政策の影響や経済の構造をより深く把握する手助けになります。

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