個人投資家にとってIPO(新規公開株)とPO(公募・売出株)は、比較的低リスクで企業の株式を取得できる貴重なチャンスです。野村証券のような大手証券会社では、IPOとPOの両方に応募することが可能ですが、それぞれの特徴やリスクを理解せずに応募するのは避けたいところです。この記事では、IPOとPOの違いや投資判断のポイントについて詳しく解説します。
IPOとPOの基本的な違いとは?
IPO(Initial Public Offering)は企業が株式市場に初めて株を公開することで、未上場企業が証券取引所で取引できるようになるプロセスです。一般的に公募価格が割安に設定されることが多く、初値で利益が出やすい傾向にあります。
一方でPO(Public Offering)は、すでに上場している企業が資金調達や株主構成の調整を目的に行う株式の再募集です。通常は市場価格より若干安いディスカウント価格で提供されますが、短期的な値動きに左右されることもあります。
POに応募するメリットとリスク
POの最大の魅力は、市場価格よりも低い価格で株式を取得できる可能性がある点です。特に、人気の高い企業や割安感のある銘柄のPOは、短期的なリターンが期待できるケースもあります。
ただし、PO後に需給バランスが崩れて株価が下がるリスクもあるため、企業の業績や市場の地合いを確認することが重要です。POはIPOと比べて注目度が低いため、需給面で不利になりやすいという点にも注意が必要です。
野村証券でのIPO・PO応募の特徴
野村証券は大手証券会社として、IPOの取り扱いが豊富で、抽選のほかに預かり資産や取引実績に応じた配分制度も存在します。一方で、POも安定的に取り扱っており、特に大型案件や金融株関連のPOが多く見られます。
たとえば、過去に三井住友FGやみずほFGなどのPOでは、多くの投資家がディスカウント価格で株式を取得し、短期間での利益確定に成功しています。
IPOとPO、どう使い分けるべきか?
短期のキャピタルゲインを狙いたい場合は、初値上昇が見込まれるIPOが魅力的です。逆に、市場価格に近い価格で比較的安定した銘柄を取得し、中長期で保有を考えているなら、POの応募も検討する価値があります。
資金効率を考えるなら、IPOとPOのスケジュールを照らし合わせながら、どちらに応募するかを見極めることが重要です。特にPOは当選確率が高めなので、IPOに落選した資金をPOに回すという戦略も有効です。
具体的な判断例:どのようなときにPOを応募するか?
たとえば、IPOの応募結果を待っていて資金が拘束されていない時期に、業績が安定している銘柄のPOが発表された場合、資金効率を最大化するためにPO応募を検討する価値があります。
また、相場全体が堅調で需給に大きな乱れがなさそうな場合や、ディスカウント率が大きく魅力的に見える場合も、比較的リスクを抑えて参加しやすいタイミングです。
まとめ:IPOとPOを組み合わせて投資の選択肢を広げよう
IPOはリターンが大きい反面、当選しにくいというデメリットがあります。一方、POは当選しやすく、割引価格で株式を取得できるという利点があります。野村証券では両方の募集が行われているため、戦略的に使い分けることで、より効率的な投資が可能になります。
IPOに加えてPOにも目を向けることで、投資の幅が広がり、より安定した収益を得られる可能性があります。市場動向や企業の状況を見極めながら、柔軟に判断していきましょう。

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