米国株式の取引をしていると、「あれ、今取引したはずなのに約定日が昨日になってる?」「注文が成立したのは深夜なのに、日付がズレてる気がする」と感じたことはないでしょうか。この記事では、楽天証券を例に、米国株の約定日の仕組みや表示のタイミングについて、初心者にもわかりやすく解説します。
米国株の取引時間と約定日の関係
米国株式の通常取引時間は、現地時間で9:30〜16:00(日本時間では23:30〜翌6:00・サマータイム時は22:30〜翌5:00)です。この時間内で約定した注文は、基本的にその現地営業日の日付で約定処理されます。
例えば、日本時間6月6日午前1時に注文が約定した場合、米国の6月5日取引として処理され、約定日は「6月5日」となります。これが日付のズレを生む主な原因です。
楽天証券の表示はどうなっている?
楽天証券では、日本時間で取引していても、約定日・受渡日はあくまで米国市場基準で表記されます。特に、夜間や早朝に取引した際には、「昨日の約定日」となっているように見えることがあり、混乱する方が多いポイントです。
楽天証券の「取引履歴」画面では、日本時間ではなく、米国営業日のカレンダーに準拠した日付が記載されているため、覚えておくと安心です。
日をまたぐ取引でも約定日はズレない
取引が日をまたいだとしても、約定のタイミングが米国時間のいつかで判断されるため、システム上はズレではなく「正確な処理」です。例えば。
- 日本時間6月7日午前2時 → 米国時間6月6日午後1時 → 約定日は6月6日
- 日本時間6月7日午前7時 → 米国市場は閉場 → 約定不可(プレ・アフターでなければ)
このように「実際の取引の瞬間がどの国のどの時間なのか」が、約定日の決め手です。
実例:楽天証券での約定日の表示例
実例1:2025年6月10日 0:30(日本時間)に約定
→ 米国時間:6月9日 午前11:30
→ 表示される約定日:6月9日
実例2:2025年6月10日 23:50(日本時間)に約定
→ 米国時間:6月10日 午前10:50
→ 表示される約定日:6月10日
このように、「現地基準」で日付が決まることを意識すれば、混乱せずに取引履歴をチェックできます。
約定日と受渡日の違いにも注意
約定日とは、注文が成立した日付のことですが、実際に証券口座に反映されるのは「受渡日(T+2)」です。例えば、6月5日に約定した場合、受渡日は2営業日後の6月7日となります。
この受渡日を基準に、株数や資金の移動、配当金の権利なども決定されるため、投資戦略上は受渡日にも注意が必要です。
まとめ:米国株の約定日は「現地基準」で確認を
米国株式の約定日は、「注文が成立した現地米国市場の日付」に基づいて表示されます。日本時間と米国時間の差があるため、夜中の取引では日付がズレて見えることがありますが、これは正常な処理です。楽天証券などの証券会社ではこの仕組みに従って約定日が記録されるため、取引履歴を見る際には「現地基準」という視点を忘れずに持ちましょう。

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