上場廃止後の株式換金手続きとは?ベネッセ株を保有していた場合の対処法

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上場企業が非上場化することで、株主にとって必要となるのが「換金手続き」です。特に最近では、ベネッセホールディングス(旧:ベネッセコーポレーション)が上場廃止となり、株を保有していた方に換金用紙が送付されました。しかし、書類を紛失してしまった場合はどうすればよいのでしょうか?この記事では、上場廃止後の株式換金に関する手順と問い合わせ先を詳しく解説します。

上場廃止後の株式はどうなるのか

上場企業が株式を非公開化した場合、株主は原則として株式を買い取ってもらう(株式売渡請求)対象となります。買収者が全株式を取得するため、少数株主の保有株式も自動的に売却されるのが一般的です。

その対価として、現金(換金代金)が指定口座に振り込まれるか、換金手続きの書類が送付されます。

換金通知書を紛失した場合の対処法

万一、株式の売却に関する換金書類(通知書・振込依頼書等)を紛失した場合は、まず発行・管理を担当している信託銀行または証券会社に問い合わせることが必要です。

ベネッセホールディングスの株式の場合、「三菱UFJ信託銀行」が株主名簿管理人(株主業務の窓口)を担当しているため、基本的には以下の窓口に連絡しましょう。

三菱UFJ信託銀行 証券代行部(株式に関するお問い合わせ)
電話番号:0120-232-711(通話料無料)
受付時間:平日 9:00~17:00(土日祝除く)

この際、株主本人の氏名・住所・生年月日・保有株数(おおよそ)などを伝えることで、本人確認と照合を行い、再発行や換金手続きの再案内が可能になります。

どこの証券会社で保有していたか不明な場合は?

証券口座に預けていたのか、それとも株式を自分で管理(いわゆる「単元未満株」や「証券保管振替機構(ほふり)」)していたのかにより対応が異なります。

  • 証券会社経由で購入していた → まずはその証券会社に確認(例:楽天証券、SBI証券など)
  • 証券会社が思い出せない → 「証券保管振替機構(JASDEC)」に問い合わせして自分の保有情報を確認可能
  • 証券会社ではなく「株式交付書面」などで受け取っていた → 信託銀行に直接連絡

JASDEC(日本証券保管振替機構)では、「上場株式等の残高・移管照会」サービスがあります。こちらを利用することで、現在保有する株式の所在がわかる可能性があります。

換金できる期間と失効のリスク

上場廃止後の換金手続きには、期限が定められていることがあります。たとえば、案内書類に「〇年〇月までに手続きを行ってください」と明記されていた場合、それを過ぎると自動的に時効消滅となるリスクもあるため注意が必要です。

期限を過ぎても救済措置として換金が可能なケースもありますが、対応が複雑になるため、なるべく早めに窓口へ相談することをおすすめします。

まとめ:書類をなくしても慌てずに、まずは信託銀行へ連絡を

ベネッセの株式を保有していて、上場廃止後の換金通知書を紛失してしまった場合でも、株主名簿管理人である三菱UFJ信託銀行に連絡することで手続きが可能です。

どこの証券会社で管理していたか不明な場合でも、JASDECの照会サービスを利用することで保有状況を把握できる可能性があります。早めの確認と対応が、資産を守る第一歩です。

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