イオン株の優待・配当目的での合算保有は可能?特定口座とNISA口座の違いと注意点を解説

資産運用、投資信託、NISA

個人投資家に人気のあるイオン株は、株主優待や配当利回りの面で魅力的な銘柄です。しかし、特定口座とNISA口座で分けて保有している場合、「100株を超えたら優待は受けられるのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。本記事では、複数の口座で保有する場合の合算ルールや注意点についてわかりやすく解説します。

口座を分けて保有した場合の「株主番号」はどうなる?

イオン株を特定口座で100株、NISA口座で35株など、異なる口座で保有した場合でも、証券会社や口座の管理方法によってはそれぞれに別の「株主番号」が付与されます。この番号が異なると、企業側からは別人として扱われることがあるため注意が必要です。

たとえば、A証券の特定口座と、B証券のNISA口座に分けて保有している場合、通常は別々の株主番号になります。その結果、「合算で100株」にはならず、株主優待の対象外になる可能性があります。

株主優待や配当を受けるには「同一株主番号」が基本

イオンの株主優待(オーナーズカード)を受け取るには、権利確定日(2月末・8月末)時点で100株以上を同一株主番号で保有していることが条件です。証券会社が異なる場合や、NISA口座との併用であっても株主番号が統一されていなければ、合算されず各口座の保有株数だけで判断されます。

そのため、優待を確実に受けたい場合は、1つの証券口座で100株をまとめて保有するのが最も確実な方法です。

NISA口座での保有と配当金の扱い

NISA口座で株を保有すると、配当金が非課税になるメリットがあります。ただし、受取方法によっては非課税にならないケースもあります。

  • 株式数比例配分方式:証券口座で受け取る → 非課税
  • 登録配当金受領口座方式:銀行口座で受け取る → 課税対象になる

イオンの配当をNISA口座で受け取るなら、事前に「株式数比例配分方式」に設定しておくのがおすすめです。

保有株数の合算はどうしたら良い?

どうしても複数口座で分けてしまった株式を合算したい場合、方法としては以下があります。

  • 株式移管手続き:NISA口座や他社口座の株を、1つの証券会社にまとめる
  • 株主番号統一の依頼:信託銀行(株主名簿管理人)に相談

ただし、NISAから特定口座への移管は制度上できないため、翌年以降に特定口座で買い増しして100株をそろえる方が現実的な解決策になる場合もあります。

イオンの株主優待の具体的なメリット

イオン株を100株以上保有すると「オーナーズカード」がもらえ、買い物金額に応じてキャッシュバックされます。たとえば。

  • 100株保有:3%のキャッシュバック
  • 500株保有:4%のキャッシュバック

キャッシュバックは半年ごとに行われ、イオングループでの買い物がよりお得になります。

まとめ:優待狙いなら「1つの口座に100株」が鉄則

・特定口座とNISA口座の保有は合算扱いされないケースが多い
・株主優待や配当を確実に受けたいなら、1つの証券会社で100株以上を保有するのがベスト
・NISAでの配当非課税や、株主番号の扱いについても確認を忘れずに

制度のしくみを正しく理解し、優待や配当の恩恵を最大限に活かしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました