テクニカルトレードの世界では「ライントレードこそが最も純粋な手法」という声が根強く存在します。特に水平線やトレンドラインだけで相場を読み解くスタイルは、一部の熟練トレーダーに絶大な支持を受けています。本記事では、インジケーターを使わずにラインのみでトレードすることの合理性、そして移動平均線(MA)などの補助的活用について検討します。
ライントレードとは?なぜ支持されるのか
ライントレードとは、価格の反応が集中しやすい価格帯=サポートライン・レジスタンスラインに注目してトレードする手法です。余計な情報に惑わされず、価格アクションそのものに集中できるのが最大のメリットです。
多くのプロップトレーダーや裁量トレーダーは、「ラインが最も信頼できる指標」と語っています。なぜなら、過去に市場参加者が強く反応した価格帯は今後も意識されやすいためです。
インジケーター不要論の根拠と実践例
1. ダマシを回避しやすい
インジケーターは価格から遅れて生成されるため、シグナルの精度は「結果論」になりがちです。一方、ラインは先に引けるため、事前準備が可能です。
2. ローソク足との相性が抜群
反転の形状や長いヒゲ、包み足など、プライスアクションをラインと組み合わせて読むことで、精度が向上します。
例:ドル円のチャートで、過去3回反発している132.50円に水平線を引き、そこで再度長い下ヒゲが出たらロングエントリー。このように、明確でシンプルな根拠が作れます。
200MAなどの移動平均線は“参考程度”で有効
「インジケーターは使わない」と言っても、200MA(200日移動平均線)などの長期MAは補助的に機能する場面があります。特にトレンドの地合いを確認するためのフィルターとして使う例が多いです。
- MAが右肩上がり:ロングのみを検討
- MAが横ばい~下向き:逆張り注意
このように「環境認識」には一定の効果がありますが、エントリートリガーとして使うには遅すぎるというのが一般的な見方です。
ライン>MAの構図は正しい?
基本的に信頼度は「ライン > 移動平均線」とする考え方は正当化できます。ただし、これはトレーダーの熟練度や環境認識力に大きく依存します。
ラインは裁量要素が強いため、「どこに引くか」が曖昧になりやすい点に注意が必要です。一方でMAは客観的な数値であるため、複数人が見ている共通認識となる価格帯を示してくれます。
つまり、ラインでエントリー、MAで環境認識という併用が実践的かつ合理的です。
まとめ:ライン中心でも成功できるが、補助的視点は持っておきたい
ライントレードは、最もシンプルで合理的な裁量トレード手法のひとつです。インジケーターを排除することでチャートが見やすくなり、価格への集中力が高まるという利点もあります。
ただし、ラインだけに固執しすぎると「相場の全体像」や「トレンドの地合い」を見誤るリスクもあります。移動平均線などを「補助ツール」として活用する意識を持てば、より精度の高い判断が可能になるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント