株式投資やETF（上場投資信託）は多くの投資家にとって魅力的な選択肢ですが、SBI証券で海外ETFを購入した際に、思いもよらず購入時にマイナスの評価額が表示されることがあります。この現象に驚いたり不安に感じるかもしれませんが、実際にはいくつかの要因が絡んでいます。本記事では、SBI証券の海外ETF購入時にマイナスが出る理由について、具体的に説明します。
1. 為替の影響と海外ETFの価格
海外ETFを購入する場合、まず最初に気を付けるべきなのが「為替の影響」です。例えば、アメリカのETFを購入する場合、株価自体は米ドルで取引されています。しかし、日本円で購入しているため、為替の変動が影響を与えることになります。
もし米ドルが円安方向に動いていれば、同じETFの価格でも、円換算では高くなり、逆に円高になれば、ETF価格が安くなる可能性があります。このため、購入直後に円高が進んだ場合、ETF自体が値上がりしていなくても、日本円ベースでマイナス評価になることがあります。
2. 購入時の価格と実際の取引レートのズレ
もう一つの要因は、「購入時の価格と実際の取引レートのズレ」です。ETFは取引所でリアルタイムに売買されていますが、SBI証券で購入した際の価格は必ずしもその時点での市場価格と完全に一致するわけではありません。
特に、海外ETFは日本の証券取引所を介して取引されるため、取引のタイミングによって、価格が微妙に異なることがあります。市場のスプレッド（買値と売値の差）が大きい場合など、購入後に評価額がマイナスとなることがあるのです。
3. 購入手数料や取引コストの影響
SBI証券をはじめ、多くの証券会社ではETFを購入する際に手数料がかかります。この手数料は、特に少額で購入した場合に評価額に与える影響が大きくなります。例えば、購入時に一定の手数料が差し引かれ、その分だけ評価額が下がることがあります。
また、証券会社によっては海外ETFの取引に際して追加費用（為替手数料など）がかかることもあります。これらのコストが積み重なると、購入直後に評価額がマイナスになる可能性が高くなるのです。
4. 株式市場のボラティリティと短期的な価格変動
さらに、株式市場自体のボラティリティ（価格の変動性）も影響します。特に海外ETFは、アメリカをはじめとする他国の株式市場の動向に大きく影響されます。
購入時点では問題がなくても、世界的な経済ニュースや短期的な市場の波乱によって、海外ETFの価格が急激に変動することがあります。例えば、アメリカの金利政策や経済指標の発表などが影響し、購入後すぐにETFの評価額が下がることも考えられます。
5. まとめ: SBI証券の海外ETF購入時のマイナス評価を避けるために
SBI証券で海外ETFを購入する際にマイナスが発生する理由はいくつかありますが、主な要因としては「為替の変動」「取引レートのズレ」「購入手数料や取引コスト」「市場のボラティリティ」が挙げられます。
購入時の評価額がマイナスで始まることは、必ずしも不安要素ではありません。為替の変動や一時的な市場の影響を受けることはよくあります。長期的に見て安定した成長が見込まれるETFに投資していれば、時間が経つにつれて評価額がプラスに転じることが期待できます。
したがって、海外ETFに投資する際は、短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を行うことが重要です。また、手数料や為替の影響を理解し、必要なリスク管理を行うことが成功の鍵となります。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント