株式投資で成果を出すには、テクニカル指標やファンダメンタルズに加えて、戦略的な銘柄選定が不可欠です。特に「MACD」や「RSI」だけに頼った運用では、リターンの上限が見えやすく、資産を数倍に増やすためには、それ以上の情報と戦術が求められます。この記事では、MACD・RSI・低PBR・高配当戦略を実践されている中級投資家向けに、足りない視点や活用したい指標、さらに成長株やテーマ株への視点も含めて紹介します。
ROE・ROIC|企業の収益効率を測る本質指標
MACDやRSIが価格の動きを捉える一方で、企業の「稼ぐ力」を測るには、ROE(自己資本利益率)やROIC(投下資本利益率)といったファンダメンタルズ指標が欠かせません。
特にROICは、資本構成に依存せず企業の本質的な資本効率を示すため、長期投資には非常に有効です。たとえば、安定してROEが15%以上、かつROICがWACC(加重平均資本コスト)を上回る企業は、本業の利益率が高く、投資妙味が大きいと判断できます。
EPS成長率と営業利益率の継続性を見る
次に重視すべきは、利益成長の「継続性」です。PERが低くても、EPS(1株あたり利益)が停滞していれば、株価が動く理由が乏しくなります。
中でも営業利益率が高い企業は、競争優位性(ブランド力・価格支配力・技術力)が強く、景気変動にも比較的耐性があります。過去3年平均の営業利益率が10%以上を維持しているかは、成長企業を見極めるポイントです。
テーマ性と事業ストーリーの把握
近年の成長株投資では、業績だけでなく「テーマ性」や「将来性のあるストーリー」が株価に反映されやすくなっています。生成AI、EV、半導体、再生可能エネルギー、サイバーセキュリティなど、社会的関心が高まっている分野には資金が集まりやすいです。
たとえば、「マクロミル(3978)」はデータマーケティングの需要増を背景に中長期テーマで注目されました。業績が少し横ばいでも、テーマ性が強ければ株価が先行することも多々あります。
信用残・空売り比率から逆張りチャンスを探る
株探の情報だけでは拾えない「市場の歪み」を狙うなら、信用倍率や空売り比率の活用がおすすめです。信用買い残が多く、信用倍率が高すぎる銘柄は上値が重くなる一方、逆に空売りが溜まりすぎている銘柄は、ちょっとした好材料で踏み上げ相場になりやすいのです。
このような需給の反転ポイントをMACDやボリンジャーバンドと組み合わせることで、逆張り投資の精度を上げることができます。
実例:テンバガー候補に共通する条件
過去にテンバガー(10倍株)となった銘柄を分析すると、以下のような共通点が見られます。
- 上場から5年以内で、成長余地が大きい
- 営業利益率が高い or 改善傾向
- 時価総額が小さく、機関投資家の未参入ゾーン
- 話題性やテーマ性が強く、IR活動が活発
たとえば、2019〜2023年で急騰した「チェンジ(3962)」や「ENECHANGE(4169)」などは、上記すべてを満たしていました。
まとめ|5年で資産を大きく増やすための視点転換
MACDやRSI、低PBR・高配当などは、非常に重要な分析ツールではありますが、それだけでは爆発的な成長株を見極めるには限界があります。そこに、ROIC・EPS成長率・営業利益率・テーマ性・需給分析といった視点を加えることで、相場全体の流れを見極めながら、大きなチャンスを掴める可能性が高まります。
5年で億り人を目指すなら、テクニカルとファンダメンタルズ、両面を鍛えながら「将来の市場ニーズに乗る銘柄」を先回りする姿勢が鍵になります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント