つみたてNISAで投資信託を運用していると、ふとしたときに「売却金額と実際の入金額が合わない」と感じることがあります。特に、楽天証券で一部売却した後に「入金額が少ない」と疑問に思うケースは珍しくありません。この記事ではその原因と確認方法をわかりやすく解説します。
売却額と入金額に差が出る主な原因とは?
まず確認すべきは、「受渡日ベースでの計算」と「課税額」の2点です。つみたてNISAは非課税口座ですが、売却した対象がNISA口座でない場合や、売却時の条件によっては一部課税されるケースもあります。
例えば、評価額が下がったタイミングで売却してしまうと、元本割れが起きており、思っていたよりも少ない金額しか受け取れない場合があります。
楽天証券のつみたてNISAでの売却ルール
楽天証券では、売却指示を出した時点の基準価額で翌営業日または翌々営業日に約定され、その約定日の3~4営業日後に口座へ入金(受渡し)されます。この受渡しの際に「信託財産留保額」などのコストが差し引かれる場合があり、これも入金額を減らす要因です。
また、一部のファンドでは売却時に一定のパーセンテージが手数料として差し引かれる場合もあります。
具体的な例:3万円売却したのに2万円しか入金されない
このようなケースでは、以下のような可能性が考えられます。
- そもそも3万円は「見込み金額」であり、実際の約定金額が2万円台に落ちていた
- 信託財産留保額や売却時コストで1万円程度差し引かれていた
- 一部がNISAではなく課税口座に誤って入っており、課税後の金額だった
特に評価損や売却タイミングの影響を強く受けるため、実際にいくらで売れたかは「取引履歴」「投資信託の詳細」から確認することが重要です。
確認方法:楽天証券の口座内でチェックすべき項目
- マイメニュー → 投信 → 約定照会
- 売却注文履歴 → 明細を見る
- 受渡金額・課税金額の明細をチェック
また、楽天証券のNISAに関するFAQもあわせて確認すると制度上の制限も理解しやすくなります。
税金はかかっていないか?
つみたてNISAは原則として非課税ですが、「NISA枠外(特定口座など)」で購入されたファンドを売却した場合、譲渡益には税金(約20.315%)がかかる可能性があります。
また、NISA口座内でも「損益通算ができない」など独自の制限がありますので注意が必要です。
まとめ
売却額と入金額に差が出る原因は多岐に渡りますが、多くは「約定価格のズレ」「信託財産留保額」や「課税対象の誤認」に起因しています。不明点がある場合は、楽天証券のサポートや投信明細の確認機能を活用し、丁寧に明細を見直すことで原因を特定できます。正確な理解が、資産運用の第一歩です。

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