NVIDIAとテスラの株、3~5年の中長期保有で有望なのはどちらか?ボラティリティと成長性を徹底比較

株式

テクノロジー株の代表格であるNVIDIA(エヌビディア)とTesla(テスラ)。この2社はいずれも未来志向の産業を牽引する企業として注目されており、中長期的な投資対象として関心が集まっています。この記事では、それぞれの株価の変動特性(ボラティリティ)や成長要因を比較し、3~5年スパンでの投資においてどちらが有望なのかを分析します。

NVIDIAとテスラのビジネスモデルの違い

NVIDIAはGPU(グラフィックス処理装置)メーカーとして知られ、現在はAI、データセンター、ゲーム、自動運転といった成長領域での需要が急増しています。特にAI向け半導体では圧倒的なシェアを持ち、OpenAIやGoogleなどの大手テック企業がNVIDIA製品を採用していることが強みです。

一方テスラは、電気自動車(EV)メーカーとして知られていますが、単なる車メーカーではありません。エネルギー事業、ソフトウェアによる自動運転開発、保険、充電インフラ構築まで多角化しており、「テクノロジーカンパニー」としての側面も強いです。

ボラティリティの観点から比較

過去の株価推移を見ると、テスラのほうがNVIDIAよりもボラティリティ(価格の変動幅)が大きい傾向があります。特に、イーロン・マスク氏の発言や政策変更などに敏感に反応することが多く、短期間で30~50%動くことも珍しくありません。

NVIDIAも高ボラ株ではありますが、最近のAIブームに支えられ、比較的安定的な成長軌道を描いています。決算発表のたびに価格が跳ね上がることもありますが、テスラほどの乱高下は少ない印象です。

成長性と市場シェアの観点

AI市場は今後10年で爆発的に拡大すると予想されており、その中心にいるのがNVIDIAです。クラウド事業者、スタートアップ、国家レベルでのインフラ投資まで含めて、同社のGPUは今後も引く手あまたと見られています。

テスラは、EVのパイオニアであると同時に、自動運転技術の覇権争いの一角でもあります。ただし、BYDやフォルクスワーゲンなど強力な競合が急増している中で、利益率の維持や生産台数の伸びが鈍化するリスクも抱えています。

配当・株主還元とリスク要因

両社とも配当は出しておらず、株主還元は株価の値上がり益が主な目的です。ただし、NVIDIAは2024年から株式分割や小幅の配当を検討するなど、株主重視姿勢が見られます。

テスラはCEOの発言や政治的スタンス、規制リスクなど「非財務的要因」に左右されやすく、投資家にとってはリスク許容度を問われる場面もあります。NVIDIAはサプライチェーン問題や米中摩擦の影響が懸念材料です。

投資判断における実践的な考え方

「安定成長を狙いたい」「AIの波に乗りたい」という投資家にはNVIDIAが適しています。一方、「高いリターンと高リスクを許容する」「EVとイーロン・マスクに賭けたい」という方にはテスラも選択肢です。

分散投資の観点から、両銘柄をバランスよく持つという戦略もあります。どちらも指数(NASDAQ100など)の主力構成銘柄であり、市場全体に連動した動きをすることも考慮するとよいでしょう。

まとめ:長期で見るならNVIDIA、ハイリスクハイリターンならテスラ

3~5年という中長期での保有を考えた場合、NVIDIAは堅実な成長が見込める優良株として有力候補です。テスラは高ボラで振れ幅が大きい分、大きな利益も狙える一方で、急落リスクも内包しています。

最終的にはご自身の投資スタイルやリスク許容度に応じて選択することが重要です。両方を保有し、テクノロジーの未来にバランスよく投資するという考え方も、十分に理にかなっています。

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