FANG+(Facebook、Apple、Amazon、Netflix、Googleなどのテック株中心の指数)は、成長性とボラティリティの両面を持つ注目のアセットクラスです。2024年初からすでに13%以上の上昇を見せており、今から投資すべきか、積立にすべきか、一括で入れるべきか、多くの人が悩んでいます。本記事では、FANG+とS&P500のバランスの取り方や投資戦略の選び方を、具体例とともにわかりやすく解説します。
FANG+の特徴とリスクを再確認しよう
FANG+指数は、米国の主要テック企業を中心に構成されており、高い成長性が期待できます。過去10年の平均リターンはS&P500を上回っており、株価が2〜3倍になることも珍しくありません。
一方で、下落時のリスクも大きく、2022年にはNASDAQ系銘柄が大幅に下落したように、FANG+銘柄も一時30〜50%の調整を受けました。したがって、FANG+は高リスク・高リターンを受け入れられる投資家向けです。
積立と一括、どちらがFANG+に向いているか
FANG+のようなボラティリティの高い資産は、積立投資による時間分散が効果的です。価格が高い時も安い時も買い続けることで、平均取得単価を下げられる「ドルコスト平均法」が有効です。
実例:2023年1月から毎月6万円を積み立てた場合、年末に一括で投資した人よりもトータルのパフォーマンスが安定していたという分析もあります。特に今のようにすでに上昇している局面では、分割投資によって下落リスクを緩和できます。
S&P500とFANG+のバランス戦略
S&P500は米国の主要500社で構成されるインデックスで、FANG+ほどではありませんが、安定的な成長が期待できるコア資産です。これに対し、FANG+はリスク資産として位置づけるのが一般的です。
よくある戦略としては、ポートフォリオの80%をS&P500、20%をFANG+に割り当てる方法です。これは成長と安定のバランスを取りたい人にとって非常に理にかなっています。
ご質問のように1800万円のうち2割(360万円)をFANG+に投資するなら、S&P500と8:2の割合をキープしたまま5年間で埋めるように設計すると、NISA枠を効率的に活用できます。
一括で360万円をFANG+に投資するリスク
一括投資は、相場の底で買えれば大きなリターンが期待できますが、現在のようにすでに大きく上昇している局面では、短期的な下落リスクを抱えることになります。特にFANG+のような変動の激しい資産は、一括投資によって含み損を抱えるリスクも高まります。
そのため、360万円を月12万円ずつ積み立てていく方が、心理的にもリスク管理の面でも安定的です。また、NISA制度は長期運用が前提なので、積立との相性も良いといえます。
FANG+に積立する場合の実践プラン
たとえば、2024年から2028年までの5年間で360万円を積み立てる場合、月々の積立額は12万円になります。S&P500とのバランスを維持したいなら、月48万円をS&P500に、月12万円をFANG+に設定するイメージです。
また、タイミングを分散するために、最初の半年は月6万円、後半に月18万円という戦略も有効です。市況に応じて積立額を調整できるのも積立投資のメリットです。
まとめ:高リターンを狙いつつリスクを抑えるには積立が有効
FANG+のような高リスク資産は、今のように上昇トレンドの途中では積立で段階的に投資する方がリスクコントロールの面で優れています。一括投資には魅力もありますが、現在の市況では慎重に判断すべきでしょう。
S&P500を中心に据えつつ、FANG+で将来の成長を取り込むという「8:2の戦略」は非常に理にかなっており、投資初心者にもおすすめです。自分のリスク許容度に応じて、無理なく続けられる投資プランを設計していきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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