FX取引では、少ない資金で大きな金額を動かすことが可能な「レバレッジ」が大きな特徴です。しかし、その仕組みを誤解していると、リスクの大きさを見誤ることもあります。今回は、1Lot(10万通貨)の取引を26,000円で行った場合、どれほどのレバレッジがかかっているのか、そしてその意味について詳しく解説します。
1Lotの価値とは?
FXにおける「1Lot」は、通常10万通貨を意味します。たとえば米ドル/円を1Lot=10万ドル取引する場合、レートが1ドル=150円なら取引総額は1,500万円になります。
このように、取引通貨ペアと為替レートによって、1Lotが実際に動かす金額は変わることをまず理解しておきましょう。
必要証拠金とレバレッジの関係
仮に、10万ドル分を26,000円の証拠金で取引できていた場合、レバレッジは以下のように計算されます。
レバレッジ = 取引総額 ÷ 証拠金
ドル円レートが150円と仮定した場合:
取引総額 = 10万ドル × 150円 = 15,000,000円
レバレッジ = 15,000,000 ÷ 26,000 ≒ 576.9倍
つまり、このケースでは約577倍のレバレッジがかかっていることになります。
国内FX業者の最大レバレッジとの比較
日本国内の個人向けFXでは、金融庁の規制によりレバレッジは最大25倍までと制限されています。つまり、上記のような577倍のレバレッジは、国内の正規FX業者では基本的に不可能です。
このような高レバレッジは、主に海外FX業者で提供されており、証拠金が非常に少なくても大きな取引が可能です。しかし同時に、価格がほんのわずか逆行しただけでも強制ロスカットされるなど、非常に高いリスクを伴います。
高レバレッジのメリットと落とし穴
高レバレッジの魅力は、少ない元手で大きな利益を狙える点です。たとえば、1ドルの値動きで1Lot(10万通貨)を保有していれば、10万円の損益が出る可能性があります。
ただし逆に言えば、1円逆に動けば-10万円の損失が発生するということでもあり、非常に危険です。レバレッジが高ければ高いほど、「損切り」や「資金管理」の重要性が増します。
現実的な取引戦略とは?
多くのプロトレーダーは、レバレッジを最大限には使いません。一般的には、自己資金の3〜10倍程度のレバレッジに抑えることで、資金の急激な減少リスクを低減しています。
たとえば100万円の資金に対して、取引額を300万円〜1,000万円程度にとどめる運用が堅実です。
まとめ:計算を知ることが、リスク管理の第一歩
FXにおけるレバレッジは非常に強力な武器ですが、正確な計算と理解がなければ凶器にもなります。1Lot=10万通貨を26,000円で取引する場合、レバレッジは約577倍となり、極めて高リスクであることがわかりました。
今後FXを続けていく上では、「証拠金 × レバレッジ = 実際の取引規模」という計算式を常に意識し、リスクを冷静に見極めた取引を行いましょう。

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