為替や株式、仮想通貨などのトレードにおいて、ストップロスの位置は大きな影響を与えます。特に機関投資家やアルゴリズムによる”ストップ狩り”は、個人投資家にとって脅威となります。この記事では、ストップロスが多発しやすいラインの特徴や、よくあるパターン、そしてその見抜き方と対策について詳しく解説します。
ストップロス狩りとは何か?
ストップロス狩りとは、相場が意図的にある価格帯に動かされ、そこに置かれていた損切り注文(ストップロス)が発動される現象です。大口の投資家が相場を動かして個人投資家のストップを巻き込むことで、さらに有利な価格で売買できることを狙っています。
このような動きは特に流動性の低い時間帯や経済指標前後に発生しやすく、トレーダーの多くが同じ位置にストップを置いていることで、狙われやすい環境が整います。
東京市場の高値・安値に注意
代表的な例が「東京時間の高値・安値」です。欧州市場が開く前後に、東京時間に形成された直近の高値や安値を一時的にブレイクし、その後反転する動きが多く見られます。
これは「東京の高安を刈る欧州勢」とも言われ、多くのストップが集まるラインを知っているプロが一気に流動性を取りに来るパターンです。ローソク足だけでなく、出来高や注文フローの観察が有効です。
チャートパターンブレイク後のだまし
ヘッドアンドショルダーやトライアングル、サポレジラインなどのチャートパターンに基づくストップも狙われやすいです。特に”パターンブレイク”と呼ばれるタイミングでは、多くの人がエントリーや損切りを仕掛けます。
その動きを逆手に取って、一時的にブレイクさせた後に急反転する”だまし”が発生するケースが頻繁にあります。こういった場面では、ファンダメンタルズとの乖離や、ローソク足の出来方(ヒゲの長さなど)に注目すると有効です。
新高値・新安値更新の不発に注意
一見ブレイクに見える「新高値・新安値」の更新がすぐに否定されて逆方向に動くパターンもストップ狩りのサインです。これもまた、トレンド転換を見せかけてストップを巻き込む動きです。
このような動きは特にニュースイベントや市場センチメントが不安定な時に多く、”ダイバージェンス”(価格とRSIの乖離)を併用することで事前の警戒が可能です。
ストップ多発ラインの見極め方と回避戦略
- 明確な高値・安値・サポレジを避けてストップを数pips外す
- 時間帯(東京・ロンドン・NY)ごとの特性を理解
- ブレイク前の価格帯の出来高や反応を観察する
- 経済指標やイベントの前後ではストップを広げるかポジションを抑える
ストップ狩りは「相場の仕組みを利用した戦略」でもあるため、それに抗うのではなく、理解して順応することが生き残る鍵です。
実際のチャートを使った検証・研究も有効
過去のチャートを使って、「どの時間帯に、どこでストップが多発したか」を検証するのも非常に有効です。MT4やTradingViewでは、ストップ狩りのような動きをパターン化して学ぶことができます。
また、SNSや掲示板などで他のトレーダーの意見や被害報告をチェックするのも相場の癖を知る手がかりとなります。
まとめ:ストップ狩りを恐れず、学んで活かす
ストップロスの多発ラインは確かに存在しますが、それを知り、利用者側になることもできます。重要なのは、知識と検証、そして自分のルールを持つことです。
ストップ狩りは”回避する”のではなく”理解して味方につける”ことで、トレードの安定性と勝率が大きく変わります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント