1980年代後半、日本の株式市場は世界一の時価総額を誇り、日経平均株価も史上最高値を記録しました。しかし、現在ではその状況から大きく変動しています。今回は、再び日本の株式市場が世界一になるためには、日経平均株価がいくら以上になる必要があるのかを理論的に解説します。
1989年の日本株市場とその背景
1989年12月、日本の株式市場は世界最大の時価総額を誇るマーケットとなり、東京市場はニューヨーク市場を抜いてトップに立ちました。特に日経平均株価は38,915円を記録し、東京市場の時価総額は611兆円に達しました。この年、日本の経済は世界的に注目され、地価や不動産市場も過熱していました。
また、この時期には、三菱地所がアメリカのロックフェラーセンタービルを購入するなど、日本企業が世界的に注目される瞬間が多くありました。しかし、バブル崩壊後は、株式市場の時価総額は大きく減少し、世界一の座をアメリカに奪われました。
株式時価総額と日経平均株価の関係
株式市場の時価総額は、株式の発行済み株数と株価を掛け合わせたものです。日経平均株価は、代表的な225銘柄の株価を元に算出されるため、時価総額と日経平均株価は一定の関係にあります。ただし、時価総額は単純に株価×発行株数で算出されるため、発行済み株数が増えた場合でも、日経平均株価が必ずしも上昇するわけではありません。
そのため、日経平均株価がどの水準に達すれば、再び日本の株式市場が世界一となるのかを推定するためには、東京証券取引所全体の時価総額と比較し、どれくらいの株価水準が必要かを計算する必要があります。
理論的な日経平均株価の推定方法
日本の時価総額が再び世界一になるためには、まずアメリカの時価総額を上回る必要があります。例えば、アメリカの時価総額が約40兆ドル(約4,000兆円)だと仮定した場合、日本の株式市場の時価総額もそれを超える必要があります。
この時、仮に日本の証券取引所全体の時価総額が再び4,000兆円に達するためには、日経平均株価がどれくらいの水準に達すべきかを計算することができます。例えば、日経平均株価が38,915円のとき、時価総額が611兆円だったため、再びその水準に戻るためには、日経平均が約60,000円以上になる可能性があります。
日経平均株価の未来と株式市場の課題
しかし、日経平均株価が60,000円に達することは、単に株価を上げるだけでは達成できません。企業業績の改善や国内外の経済環境が安定することが前提となります。また、グローバル化が進む中で、他国の市場と比較して魅力的な投資先となることが必要です。
また、株式市場の規模だけでなく、企業の競争力やイノベーション、投資家の信頼感が重要です。過去のバブルのような過剰な期待が再び膨らむことがないよう、慎重な運営が求められます。
まとめ
日本が再び株式市場の時価総額で世界一になるためには、日経平均株価が理論的に60,000円以上に達する必要があるかもしれません。しかし、株価の上昇だけではなく、経済環境や企業の成長が伴うことが求められます。日本経済が1980年代後半のような強さを取り戻すためには、長期的な視点での改革と安定的な成長が不可欠です。
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