次の大暴落はいつ来る?予兆を知って資産形成に活かす戦略とは

資産運用、投資信託、NISA

投資の世界では「大暴落は10年に一度は来る」とよく言われます。コロナショックやリーマンショックのような暴落時に大量に資金投入し、大きなリターンを得た投資家の話は記憶に新しいでしょう。しかし、暴落のタイミングを予測するのは簡単ではありません。本記事では、大暴落の予兆や心構え、積立投資との相性について具体的に解説していきます。

大暴落の典型的な予兆とは?

過去の暴落に共通する兆候として、以下のようなものが挙げられます。

  • バブル的な株価上昇(過去最高値を更新し続ける)
  • PERやPBRなどのバリュエーションが極端に高水準
  • 金利の急激な上昇や政策転換(例:FRBの利上げ)
  • 地政学的リスク(戦争、パンデミックなど)
  • 個人投資家の過熱(SNSなどでの過剰な楽観ムード)

たとえば、2008年のリーマンショック前にはアメリカの住宅バブル、2020年のコロナショック前には株価の高騰と経済の乖離が見られました。これらを日常的に観察することで、投資判断に役立てることができます。

暴落時に「一括投資」は本当に有効か?

暴落の底で一気に資金を投下する「逆張り戦略」は、成功すれば大きな利益をもたらします。ただし、「底を見極める」のはプロでも難しいという事実を忘れてはいけません。

例えばコロナショック時、底値は2020年3月23日でしたが、その時点で「ここが底だ」と確信していた投資家はほとんどいなかったはずです。逆に、下げ止まったように見えても再下落するリスクもあるため、複数回に分けて投入する「分割買い」も有効な手段です。

積立投資は暴落と相性が良い

積立投資(ドルコスト平均法)は、価格が下がれば同じ金額でより多くの口数を購入でき、結果として平均購入単価が下がります。これは暴落時に非常に強い効果を発揮します。

毎月10万円をS&P500に投資している場合、暴落局面では自然と買い増しが加速される形になります。これを継続することで、将来の回復時に大きなリターンを得られる可能性が高まります。

暴落の備えとして有効な行動

  • ① 現金余力の確保:暴落時に投資するための資金をプールしておく
  • ② 情報収集の習慣化:経済指標や市場のセンチメントを定期的にチェック
  • ③ 投資ルールの明文化:暴落時にどう行動するか、事前にシナリオを決めておく
  • ④ メンタルの訓練:暴落時の不安に左右されず、冷静に行動する練習

実例:暴落時に成功した投資家の戦略

コロナショック時、多くの個人投資家が一時的にパニック売りをしましたが、中には「インデックスを逆張りで買い増し」したことで、1年で資産が2倍近くになった例もあります。彼らに共通していたのは、「暴落が来ると信じて現金を保持していたこと」と「恐怖の中でもルール通り買い続けたこと」です。

一方で、暴落が来ると構えて現金を寝かせすぎた結果、機会損失になったという失敗例も少なくありません。

まとめ:暴落は狙うものではなく「備える」もの

大暴落の予兆はあくまで参考にすぎず、確実なタイミングを予測することは非常に困難です。重要なのは、「いつ来ても慌てずに済むように準備しておくこと」。

積立投資を続けつつ、暴落時に備えて一定の現金を確保する。そして、暴落が来たときには、事前に決めたルールに従って投資を行う。チャンスは待つものではなく、準備した人の元に訪れるのです。

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