国債の預け替え、買い替えはアリ?利率上昇時の中途換金について考える

資産運用、投資信託、NISA

中途換金と国債の買い替えについて

利上げに伴い、定期預金の預け替えを推奨されることがありますが、同様の考え方で国債の買い替えはどうなのでしょうか?この記事では、国債の中途換金とその後の買い替えについて考えていきます。

国債の中途換金はお得か?

国債を中途換金することで、購入時よりも現在の金利が高い場合に買い替えを考えることができます。具体的には、現在の利率が購入時よりもかなり上昇している場合、途中換金して新しい高利率の国債を購入することで、収益を最大化できる可能性があります。

ただし、中途換金には「直前1年分の利子が差し引かれる」というペナルティがあります。元本割れの心配はないとされていますが、利率の上昇幅が十分に大きくない場合、損失を被るリスクもあるため、慎重な判断が必要です。

固定金利の国債 vs 変動金利の国債

固定金利の国債(3年もの、5年もの)では、金利が上昇した際に中途換金して新しい高利率の国債を購入することで、収益を改善することが比較的容易です。例えば、1年前に税引後0.3%の国債を購入し、現在の利率が税引後0.7%であれば、その差は0.4%になります。この場合、中途換金して買い直すことで、結果的にプラスになる可能性が高いです。

変動10年ものの判断の難しさ

一方、変動金利の10年もの国債の場合、判断はより複雑になります。変動金利は半年ごとに見直されるため、金利が上昇する局面では有利に働く可能性があります。しかし、途中換金のタイミングを誤ると、期待していた収益が得られない可能性もあります。変動10年ものを5年経過後に途中解約する場合、直近1年分の利息が控除されますが、それでも固定5年ものよりも受取り総額が多くなる場合もあるため、金利の動向を見極める必要があります。

まとめ

中途換金による国債の買い替えは、利率の上昇幅や現在の市場動向によっては有効な選択肢となり得ます。ただし、変動10年ものの場合は特に注意が必要で、将来の金利上昇をどの程度見込むかが重要なポイントです。個々の状況に応じて慎重に判断し、専門家の意見を参考にすることも一つの方法です。

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