FX取引における通貨ペアの仕組みと実際に保有する通貨についての解説

資産運用、投資信託、NISA

FX(外国為替証拠金取引)は、2つの通貨を交換する取引を行う市場です。初心者の方にとって、どの通貨を実際に保有しているのか、通貨ペアの理解が難しいことも多いです。特に『ユーロ/米ドル』のペアや、『米ドル/円』の取引において、どちらの通貨を所有しているのかという疑問はよく見かけます。この記事では、通貨ペアの仕組みや、FX取引で実際に何を持っているのかについて詳しく解説します。

FX取引の通貨ペアとは?

FXでは、常に2つの通貨をペアで取引します。例えば『ユーロ/米ドル』はユーロ(EUR)と米ドル(USD)のペアを指し、左側にある通貨をベース通貨、右側にある通貨を決済通貨と呼びます。このペアで取引する際、ベース通貨を買って決済通貨を売るか、その逆にベース通貨を売って決済通貨を買うことになります。

『ユーロ/米ドル』ペアを例に挙げると、あなたは1ユーロを1.08673ドルで購入または売却するという意味になります。つまり、あなたがユーロを購入する場合は、米ドルで支払う形になります。

FX取引で「何を持っているか」の考え方

FX取引では、実際に現物通貨を保有するのではなく、ポジションを持つという形で取引します。つまり、実際にユーロを保有しているわけではなく、ユーロの価値の上昇または下落によって利益や損失が発生する取引です。

『ユーロ/米ドル』でポジションを持っている場合、あなたはユーロの上昇を期待してユーロを「買って」いるか、またはユーロの下落を期待してユーロを「売って」いる状態です。このポジションはあくまで取引上の契約であり、現実的にユーロや米ドルを手元に持っているわけではありません。

「ユーロ/米ドル」ペアでの通貨保有について

ご質問のケースでは、『ユーロ/米ドル』の取引において、評価単価が1.08673の時に3枚(=3ロット)の建玉を持っているという状態です。これは、あなたがユーロを買い、米ドルを売るポジションを3ロット持っているという意味です。

しかし、FXの取引は通貨の売買を行う「契約」であり、実際にユーロや米ドルを保有しているわけではありません。したがって、FX口座からユーロを引き出してヨーロッパ旅行に使うということはできません。

「米ドル/円」ペアの場合

『米ドル/円』の場合も同じです。例えば、評価単価149.525で3枚の建玉を持っているとすると、あなたは米ドルを買い、円を売っている状態です。これも同様に、実際に3ドルを手にしているわけではなく、円に対して米ドルが上昇することを期待したポジションを持っていることになります。

FX取引では、現物を保有するのではなく、為替の値動きを利用して利益を得るためのポジションを取ることが目的です。現物通貨は手元にはありません。

まとめ:FX取引で保有する通貨の仕組み

FX取引では、通貨ペアを利用して売買しますが、実際に現物の通貨を保有するわけではなく、あくまで通貨の価値に対するポジションを持っていることになります。例えば、『ユーロ/米ドル』や『米ドル/円』の取引では、そのペアにおける為替レートの変動によって利益や損失が生じます。

ですので、FX口座からユーロや米ドルを引き出して現金として使うことはできません。取引は為替の変動に基づいて行われ、資産は現物通貨ではなく、口座内の証拠金で管理されます。

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