SBI証券「サクッと純金」と米国ETF「GLDM」の違いとデメリットを比較

資産運用、投資信託、NISA

金への投資を検討する際に、SBI証券の「サクッと純金」と米国ETF「GLDM」のどちらが良いのか迷う方も多いでしょう。特にGLDMは経費率が低く、コスト面で魅力的ですが、デメリットや注意点もあります。この記事では、「サクッと純金」とGLDMの違い、GLDMのデメリットを中心に解説します。

サクッと純金とGLDMの基本的な違い

「サクッと純金」は、金を現物で保有するのではなく、証券として取引する形の投資信託です。日本円で手軽に購入でき、少額から積立も可能です。一方、GLDM(SPDR Gold MiniShares)は米国市場で取引される金価格に連動するETFであり、低い経費率が特徴です。

GLDMはETFであるため、流動性が高く、株式のように市場で自由に取引できる点がメリットです。特に経費率が低く、長期的なコスト削減が期待できます。

GLDMのメリット:経費率の低さ

GLDMの最大のメリットは経費率の低さです。経費率が0.18%と低く抑えられているため、長期的な運用でのコストが少なく済みます。これにより、同じ投資金額でも「サクッと純金」に比べて高いリターンが期待できる可能性があります。

例えば、500万円を30年間保有した場合、経費率が低いほど、運用成果に差が生じる可能性があります。このため、GLDMは低コストで金投資をしたい方に向いています。

GLDMのデメリット1:購入単位が株単位である

GLDMは1株単位での購入となるため、「サクッと純金」のように自由な金額での買付ができません。購入金額の自由度が低いため、細かく資金を調整しにくい点がデメリットとなります。

特に少額投資を検討している場合には、この点が制約になるため、自分の資金計画に合わせて購入しやすい商品を選ぶことが重要です。

GLDMのデメリット2:為替手数料とドル建てリスク

GLDMを購入するには円をドルに換える必要があり、その際に為替手数料がかかります。これは購入時と売却時の双方に発生するため、円建ての「サクッと純金」に比べてコストが増加します。

また、ドル建てでの取引となるため、金価格だけでなく為替の変動も影響を受けます。円高や円安の動向によっては想定外のリスクが発生するため、為替リスクに対する理解が必要です。

GLDMのデメリット3:税制上の違い

日本国内で購入できる「サクッと純金」は、譲渡益が総合課税の対象となるため、一定の税金優遇があります。一方、GLDMは外国ETFとして取り扱われるため、配当や売却益に対する税率が異なります。

特に米国ETFでは、現地で課税された後、日本でも税が発生するため、税務手続きが煩雑になる場合があります。この点は、税制メリットを重視する方にとって重要な考慮事項です。

まとめ:サクッと純金とGLDMの選び方

SBI証券の「サクッと純金」と米国ETF「GLDM」には、それぞれメリットとデメリットがあり、投資目的や資金計画によって選択が異なります。低コストで長期保有を目指すならGLDMが有利ですが、円建てでの柔軟な購入や手軽さを重視する場合には「サクッと純金」が向いているでしょう。

どちらを選ぶにしても、自身の投資スタイルに合った商品を選び、長期的な資産形成を目指すことが大切です。

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