株式投資をしていると、複数の証券会社を利用している場合が多くあります。特に、楽天証券やSBI証券など大手証券会社を利用している投資家の中で、「同じ銘柄を複数の証券会社で保有している場合、配当金は合算されるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では、その疑問について解説します。
証券口座における配当金の取り扱いについて
まず、証券会社で保有している株式の配当金は、各証券口座ごとに支払われます。配当金は、株式の所有者が株主名簿に登録されている証券会社を通じて支払われるため、同じ銘柄を複数の証券会社で保有している場合、それぞれの証券口座に配当金が支払われることになります。
例えば、楽天証券とSBI証券でそれぞれ100株ずつ同じ銘柄を保有していた場合、それぞれの口座に配当金が支払われ、合算されることはありません。配当金は、各証券口座の保有株数に応じて別々に支払われる形になります。
実際の配当金支払いの流れ
配当金が支払われる流れを具体的に見ていきましょう。株主が配当金を受け取るためには、その株主が定められた配当金の権利確定日(一般的には四半期ごとや年に1回など)に株式を保有している必要があります。
例えば、ある企業が1株あたり100円の配当を出すと仮定します。もし、楽天証券で100株、SBI証券で100株を保有していた場合、楽天証券口座には10,000円(100株 × 100円)、SBI証券口座にも同様に10,000円が支払われます。このように、証券会社ごとに配当金が支払われるため、合算することはできません。
配当金を合算する方法はあるのか?
複数の証券会社で株を保有している場合、配当金を1つの口座で受け取りたいという場合もあるかもしれません。その場合、配当金の振込先口座を統一する方法を取ることができます。
実際には、証券会社が提供する「配当金の受取方法」を変更することで、すべての配当金を指定した銀行口座に振り込んでもらうことが可能です。ただし、配当金自体は証券口座ごとに支払われますが、振込先口座は統一できるという点に注意が必要です。
配当金に関する税金の取り扱い
配当金を受け取る際には、税金がかかる点も考慮しなければなりません。配当金には通常、源泉徴収税(20.315%)が課せられます。楽天証券やSBI証券で配当金を受け取った場合、それぞれの証券口座で源泉徴収され、税務署に納付されます。
したがって、証券会社が異なる場合でも、税金は別々に計算され、各口座に対して源泉徴収が行われます。税金の取り扱いに関しては、証券口座ごとの損益通算が行われないため、確定申告を行う際に、各証券口座の配当金を合算して申告する必要があります。
まとめ
楽天証券とSBI証券で同じ銘柄の株を保有している場合、配当金は各証券口座ごとに支払われます。したがって、配当金は合算されることはなく、それぞれの証券口座に対して別々に支払われます。ただし、配当金の受取方法を統一することは可能で、振込先口座を一つにまとめることができます。また、配当金に対する税金も口座ごとに源泉徴収されるため、確定申告での申告が必要となることもあります。
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