株式投資を始めたばかりの方にとって、「株は一株いくらだと安いのか？」という疑問は非常に重要です。しかし、株の価格だけで安いか高いかを判断するのは難しく、他の要素を考慮する必要があります。本記事では、株価が安いかどうかを判断するための基準や、価格が安い株を見極める方法について解説します。
株価だけで判断するのは危険！株の評価基準とは？
株を購入する際、単純に「株価が安い」と感じると買いたくなりますが、それだけで投資判断を下すのは危険です。株式の評価には、株価以外にも多くの要因が影響します。最も重要なのは「株価収益率（PER）」と「株価純資産倍率（PBR）」という指標です。
例えば、PERは企業の利益と株価の関係を示し、PBRは企業の資産と株価の関係を示します。これらの指標が低ければ株が安いと判断されることが多いですが、単独で判断するのではなく、他の企業との比較が必要です。
株価の評価に役立つ指標：PERとPBRとは？
株式の評価に使われる主な指標には、PERとPBRの2つがあります。
PER（株価収益率）とは？
PERは、株価が企業の1株あたり利益の何倍になっているかを示す指標です。例えば、ある企業の株価が1000円、1株あたり利益が50円であれば、PERは1000 ÷ 50 = 20倍となります。
一般的に、PERが高い場合、その企業は成長性が期待されていると判断されることが多く、逆にPERが低い場合は、業績が安定しているが成長が期待されていない企業とみなされることがあります。ただし、業種や企業の状況によって適正なPERは異なるため、同じ業種内で比較することが重要です。
PBR（株価純資産倍率）とは？
PBRは、企業の株価がその企業の純資産（簿価）と比べてどうかを示す指標です。PBRが1倍未満であれば、株価が企業の純資産を下回っていることを意味し、企業が解散した場合でも、株主が損失を出さないという評価になります。反対に、PBRが高い場合は、株価が企業の純資産以上に評価されているということです。
例えば、PBRが1倍であれば、株価が企業の帳簿上の純資産と等しいといえます。PBRが低い場合は、株が割安とされることがありますが、こちらも業種や企業の状況に依存します。
株価が安い株を見極める方法とは？
株価が安い株を見極めるには、上記のPERやPBRなどの指標を活用することが基本です。ただし、これらの指標だけでは十分に評価できない場合もあります。実際に投資を検討する際には、企業の成長性や業界の動向、さらには過去の株価推移も考慮する必要があります。
実際の例：PERとPBRを使った評価
例えば、企業AのPERが15倍、PBRが0.8倍であり、企業BのPERが30倍、PBRが1.5倍だとしましょう。企業AはPERが低く、PBRが1倍未満であり、割安に見えるかもしれません。しかし、企業BはPERが高く、PBRも1倍を超えていますが、成長が見込まれる企業であれば、その高い評価に値するかもしれません。
そのため、投資をする際には、株価だけでなく、その背後にあるビジネスモデルや将来の成長性を見極めることが重要です。
まとめ：株価が安いかどうかの判断基準を知ろう
株式投資を行う際には、単純に「株価が安い」と感じた企業に投資するのではなく、PERやPBRなどの指標を使い、企業の実態や成長性をしっかりと把握することが必要です。また、業界の動向や他の企業との比較も行い、総合的に判断することが重要です。
株式投資は短期的な利益を追求するだけでなく、企業の長期的な成長に目を向けることが大切です。今後の投資に役立つ指標や情報を理解し、賢い投資判断を行いましょう。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント