投資信託やETFにおいて、金(ゴールド)関連のファンドは人気がありますが、為替リスクの影響があるかどうかはファンドの設計に大きく関わります。特に「三菱UFJ純金ファンド(ファインゴールド)」と「SBI iシェアーズゴールドファンド」の違いについて、為替の影響があるかどうかの認識を明確にすることが重要です。
1. 三菱UFJ純金ファンド(ファインゴールド)の特徴
三菱UFJ純金ファンド(ファインゴールド)は、金そのものを対象に投資するファンドです。このファンドの特徴は、金の価格に連動して価値が変動するという点です。ファンドが投資する金は、主に金地金や金ETF(上場投資信託)であり、これらは主に国内取引所で取引されています。
このファンドは、為替の影響が少ないとされています。その理由は、金そのものを購入するため、円建てでの価格変動が主体であり、為替レートの変動に左右されにくいためです。ただし、金の価格が国際的に取引されるため、一定の影響を受ける可能性はありますが、直接的な為替リスクを避けることができるという利点があります。
2. SBI iシェアーズゴールドファンド(為替ヘッジなし)の特徴
SBI iシェアーズゴールドファンドは、海外の金価格に連動するETFに投資するファンドで、為替ヘッジがありません。このため、海外市場で取引される金価格と円の為替レートの変動の影響を受けることになります。
具体的には、金の価格が上昇しても、円安の場合には円換算でのリターンが増加しますが、円高の場合にはリターンが減少するリスクが存在します。このファンドは、金そのものの価格に加えて、為替の影響をもろに受けるため、為替ヘッジをかけていない場合、為替リスクを理解しておくことが重要です。
3. 為替ヘッジの有無が投資結果に与える影響
為替ヘッジがあるかないかは、投資信託やETFのリターンに大きな影響を与えます。為替ヘッジありの場合、為替リスクを回避できるため、金の価格にのみ集中して投資することが可能です。しかし、為替ヘッジがない場合、金の価格変動に加えて、円とドルの為替レートによる影響も考慮する必要があります。
例えば、円安が進行すれば、ドル建てでの金の価格が上昇し、円換算でもリターンが増える場合があります。一方で、円高になれば、金価格が上昇しても為替差損が生じる可能性があります。このため、為替ヘッジなしの場合、投資家は為替リスクを十分に理解し、リスク管理をする必要があります。
4. どちらを選ぶべきか?投資家の目的による選択
三菱UFJ純金ファンド(ファインゴールド)は、為替リスクを避けたい投資家にとって有利な選択肢です。日本国内で取引される金の価格に連動しているため、為替の影響を受けるリスクが少なく、安定した投資を望む方に向いています。
一方、SBI iシェアーズゴールドファンド(為替ヘッジなし)は、為替リスクを取ってでも、国際的な金市場の動向に基づいた投資を行いたいと考える投資家に適しています。為替ヘッジなしで海外市場に投資することで、金そのものの価格変動に加え、為替の影響をも享受することになります。
5. まとめ:ファンド選びのポイント
三菱UFJ純金ファンド(ファインゴールド)とSBI iシェアーズゴールドファンドの主な違いは、為替ヘッジの有無です。為替リスクを避けたい場合は、三菱UFJ純金ファンドが適しており、為替リスクも受け入れながら国際的な金市場に投資したい場合は、SBI iシェアーズゴールドファンドを選ぶと良いでしょう。
投資家は、自身のリスク許容度や投資目的に応じて、どちらのファンドが適しているかを選択することが重要です。どちらのファンドも金に投資する手段として有効ですが、為替リスクの取り方が異なるため、よく理解した上で選ぶことが成功の鍵となります。
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