楽天証券のトレーディングアプリ「iSPEED」では、注文傾向を確認するために「最良気配」「10本」「全量」といった情報が表示されます。これらの指標は、注文の流れや市場の動向を把握するために役立ちます。
最良気配とは?
「最良気配」とは、現在の最も有利な売買価格を指します。
- 最良の買い気配(BID):現在市場で最も高い買い注文の価格
- 最良の売り気配(ASK):現在市場で最も安い売り注文の価格
例えば、株価が「買い200円 / 売り201円」と表示されている場合、
- 200円が最良の買い気配
- 201円が最良の売り気配
この情報をもとに、売買のタイミングを判断できます。
「10本」とは?
「10本」とは、最良気配から10本分の板情報(注文の価格と数量)が表示されることを意味します。
例えば、以下のような売買注文がある場合。
買い注文 | 売り注文 |
---|---|
198円(500株) | 202円(300株) |
199円(700株) | 203円(600株) |
200円(1000株) | 204円(800株) |
このように、10段階の注文状況を確認できるため、どの価格帯に注文が集中しているのかを把握しやすくなります。
「全量」とは?
「全量」とは、特定の価格帯の注文数量の合計を示します。
例えば、200円の買い注文が以下のように存在する場合。
- 200円 300株
- 200円 500株
- 200円 200株
この合計1,000株が「全量」として表示されます。これにより、特定の価格帯でどれだけの注文が集中しているのかを把握できます。
これらの情報を活用する方法
1. 売買のタイミングを見極める
最良気配や板情報を確認し、流動性の高い価格帯を狙って注文を出すことで、約定の可能性を高められます。
2. 大口注文の影響を予測する
「全量」が大きい価格帯では、価格がその水準で止まりやすいため、サポートラインやレジスタンスラインの目安になります。
3. 短期売買(スキャルピング・デイトレード)に活用
「10本」の情報をもとに、どの価格帯で注文が入りやすいのかを見極め、短期的な売買戦略を立てることができます。
まとめ
- 最良気配:現在の市場で最も有利な売買価格
- 10本:最良気配から10本分の注文状況
- 全量:特定の価格帯の注文合計数
これらの情報を活用することで、売買のタイミングや市場の流れをより深く理解できるようになります。楽天証券のiSPEEDを使いこなし、賢い投資を実践しましょう。
![](https://rieki.awaisora.com/wp-content/uploads/2024/08/icon.webp)
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント