投資信託を選ぶ際、商品ごとの手数料や過去のパフォーマンス、運用方針などが重要な要素となります。特に、旧NISAを利用して楽天VTIを購入した後、楽天S&P500の方が手数料面やパフォーマンス面で有利に思えると感じることもあります。この記事では、楽天VTIと楽天S&P500を比較し、それぞれの特徴と選択基準を考察します。
楽天VTIと楽天S&P500の基本的な違い
まず、楽天VTIと楽天S&P500の大きな違いは、投資対象となるインデックスにあります。楽天VTIは、米国の全ての株式を対象にしたインデックス「CRSP US Total Market Index」に連動しており、米国市場全体に広く投資します。一方、楽天S&P500は、米国の代表的な株価指数である「S&P500指数」に連動し、アメリカの上場企業500社に投資する商品です。
この違いにより、楽天VTIは米国全体に分散投資するため、より多様な銘柄に投資できるという特徴があります。一方、楽天S&P500は、アメリカ経済の大手企業500社に投資するため、個別銘柄のパフォーマンスに依存することになります。
手数料の違いとコストパフォーマンス
手数料の観点で見ると、楽天VTIと楽天S&P500はほぼ同等の手数料を提供しています。どちらも低コストで運用されており、信託報酬が0.09%程度となっています。ただし、投資額が大きくなると、手数料の差が影響を与える場合もあります。
コストパフォーマンスを考えると、特に長期投資を前提にした場合、どちらの商品も優れた選択肢となります。少額からの投資であれば、どちらのファンドを選んでも大きな差はないでしょうが、より多様な銘柄に分散投資をしたい場合は楽天VTIが適しているかもしれません。
パフォーマンスの比較
パフォーマンスに関しては、楽天VTIと楽天S&P500は過去において異なる動きを見せてきました。楽天VTIは米国市場全体に連動しており、経済全体の成長に合わせた安定的な成長を見込むことができます。一方、楽天S&P500は、アメリカ経済の大手企業500社にフォーカスしており、これらの企業の成長がパフォーマンスに大きく影響します。
過去数年間では、S&P500指数が米国経済の成長を牽引する企業群に集中しており、安定したリターンを提供してきました。しかし、経済が変動し、成長の速い小型株が力を持つ局面では、楽天VTIの方が有利に働く可能性があります。
楽天VTIと楽天S&P500を選ぶ基準
どちらの商品を選ぶべきかは、投資家の目的によって異なります。もし、より多様な銘柄に投資し、米国全体の経済成長に参加したいのであれば、楽天VTIが適しています。一方で、米国の大手企業500社に集中して投資し、安定したリターンを狙うのであれば、楽天S&P500が有力な選択肢となります。
また、手数料面では両者に大きな違いはないため、長期的な視点でどちらが自分の投資スタイルに合っているかを考慮することが大切です。
まとめ
楽天VTIと楽天S&P500は、どちらも魅力的な投資信託です。楽天VTIは米国市場全体に投資し、分散効果を狙いますが、楽天S&P500はアメリカの代表的な企業500社に投資することで、特定の業界や企業のパフォーマンスに注目します。手数料面ではほぼ同等であり、選択は主に投資家の目的やリスク許容度に基づいて行うべきです。
長期投資を視野に入れ、安定したリターンを求めるなら楽天S&P500が有利に働くことが多いかもしれませんが、米国全体の成長に賭けたい場合は楽天VTIを選ぶのも一つの方法です。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント