既発の20年国債を購入するには?取り扱い証券会社と購入時のポイントを解説

資産運用、投資信託、NISA

長期安定運用や金利確定型の資産として注目されている20年国債。特に新規発行ではなく、すでに市場に出回っている「既発債」を購入したいと考える投資家も多くいます。しかし、証券会社によっては取り扱いがないケースもあり、購入のハードルを感じている方もいるかもしれません。この記事では、既発の20年国債を購入する方法や、取り扱っている証券会社、注意点について詳しく解説します。

既発の20年国債とは?新発債との違いを理解しよう

国債には「新発債」と「既発債」の2種類があります。新発債は財務省によって定期的に発行される最新の国債で、額面価格で購入できます。

一方、既発債は過去に発行された国債が市場で売買されているもので、金利情勢によってプレミアム価格(額面より高い価格)やディスカウント価格(額面より低い価格)で取引されます。

20年国債はどこで買える?取り扱いのある証券会社一覧

すべての証券会社が既発の20年国債を取り扱っているわけではありません。特に店頭での個人向け販売は限られているため、以下のような証券会社での確認が必要です。

証券会社名 取り扱い状況 備考
SBI証券 ○(既発債の取り扱いあり) 在庫や価格は要問い合わせ
野村證券 △(支店により異なる) 対面取引が中心
SMBC日興証券 ×(原則として取り扱いなし) 問い合わせ時に要確認
大和証券 △(限定的にあり) 主に対面・電話取引
楽天証券 ×(取扱なし) 既発国債は対象外

購入を検討している場合は、ネット証券であっても一度「カスタマーサポート」や「債券デスク」への問い合わせを行うのが確実です。

購入時に注意すべきポイント

既発の20年国債は価格が変動するため、利回りと残存期間、償還価格に注意して購入することが重要です。特に市場金利が変動している局面では、額面と利回りのギャップが大きくなります。

また、既発債は額面が100万円単位で設定されていることが多く、最低購入金額が高額になる傾向があります。購入時には資金計画もしっかり立てましょう。

実例:SBI証券で既発20年国債を購入する流れ

1. SBI証券のマイページにログインし、「債券」メニューを選択

2. 「既発債」または「国債」の検索欄から20年国債を検索

3. 在庫がある場合は価格と利回りを確認し、購入手続きへ

4. 在庫がない場合は「債券取扱窓口」に電話して、希望条件を伝える

5. 担当者から折り返し連絡があり、購入可否と価格条件を提示される

他の選択肢:個人向け国債やETFも検討を

20年国債が見つからない、または流動性に不安がある場合には、個人向け国債(変動10年)や、債券ETF(上場投資信託)も選択肢になります。

特にETFであれば、少額から流動的に取引できるため、長期債と同様の値動きに投資する手段として有効です。ただし、元本保証はなく、価格変動リスクがある点に注意が必要です。

まとめ:20年国債を買いたいなら、事前の問い合わせがカギ

既発の20年国債は、証券会社によって取り扱いの有無が異なるため、購入前に必ず在庫確認・問い合わせを行うことが重要です。SBI証券のように比較的取り扱いのある証券会社でも、タイミングによって在庫がないこともあります。

また、購入条件や利回りの違い、最低購入金額などをしっかり比較し、自分に合った投資手段を選ぶようにしましょう。資産の安全性と収益性を両立するためには、情報収集と事前準備が成功のカギとなります。

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