内生変数と外生変数の違いを分かりやすく解説

経済、景気

マクロ経済学における内生変数と外生変数の概念は、経済モデルを理解するうえで非常に重要です。しかし、初めて学ぶ人にとっては、これらの用語がいまいちしっくりこないことがあります。この記事では、内生変数と外生変数の違いを具体例を交えて分かりやすく解説します。

内生変数と外生変数の基本的な定義

まず、内生変数と外生変数の基本的な定義を確認しておきましょう。

内生変数とは、経済モデル内で他の変数から影響を受けて決まる変数です。言い換えれば、モデル内での相互作用によってその値が決まります。

外生変数とは、モデル内で説明される変数の外部から与えられる、もしくは他のモデルで決定される変数です。これらはモデル内での変化には影響しないと考えられます。

例題で考える内生変数と外生変数

それでは、提示された例題を使って内生変数と外生変数を実際に考えてみましょう。

1. 原油価格から車の生産台数を予想する

この場合、原油価格は外生変数です。なぜなら、原油価格は市場の供給や需要など、モデル外の要因によって決定されるためです。車の生産台数は内生変数です。なぜなら、車の生産台数は原油価格や他の経済条件によって影響を受け、その結果として決まるからです。

2. 気温、降水量から収穫量の関係を示す

この場合、気温降水量は外生変数です。これらは自然の条件であり、農作物の収穫量に影響を与える要因です。収穫量は内生変数であり、気温や降水量といった外的要因に基づいて決定されます。

3. 地域の平均所得からピザの消費量を予想する

この例では、地域の平均所得が外生変数です。地域の所得は経済状況や他の要因に影響され、ピザの消費量に影響を与えます。ピザの消費量は内生変数です。所得が高ければ消費が増える可能性が高いため、消費量は所得に基づいて決まります。

ここで注目すべき点は、質問者が「ピザの消費量が多いなら、地域の平均所得が高い」と考えた点ですが、実際には逆の関係が成り立つこともあります。これは、所得が高い地域では高級品や外食の消費が増えるため、必ずしも所得が高いことがそのままピザの消費量に直結しない場合があるからです。

内生変数と外生変数を理解するためのヒント

内生変数と外生変数の違いをしっかりと理解するためには、以下のポイントを意識すると良いでしょう。

  • 相互作用を意識する:内生変数は他の変数から影響を受けるため、変数同士の相互作用を理解することが大切です。
  • 外部要因と内部要因の違い:外生変数はモデル外の要因であり、内部要因はモデル内で決定される変数であることを認識しましょう。
  • 具体例を使って考える:実際の経済の例を使って、内生変数と外生変数を区別することが理解を深めるために有効です。

まとめ

内生変数と外生変数の違いは、経済学やマクロ経済学の基礎を学ぶ上で非常に重要です。内生変数はモデル内での変動に影響される変数であり、外生変数はモデル外の要因によって決まる変数です。実際の例題を通して、これらの概念を理解することができると、より複雑な経済モデルを学ぶ際にも役立ちます。

経済、景気
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
riekiをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました