株式投資を行う上で、企業の配当政策が気になる投資家は多いです。特に「タコ足配当」という言葉は、企業が持続的に利益を上げることなく配当を支払い続ける状況を指します。本記事では、タコ足配当が何か、そしてどのようにして見極めるかについて解説します。
1. タコ足配当とは?
タコ足配当とは、企業が安定した利益を上げることなく、過剰に配当を支払っている状況を指します。このような配当政策は、長期的に見ると企業の財務基盤を弱体化させ、最終的に企業が経営難に陥る原因となる可能性があります。一般的に、利益の大半を配当に充てる企業はリスクが高いとされ、投資家には警戒が必要です。
例えば、企業の利益が減少しているにも関わらず、配当額が変わらない場合、それはタコ足配当の可能性があります。企業がどのように利益を上げ、どれだけ安定しているかを確認することが重要です。
2. 配当支払金を計算する方法
企業の配当支払金は、企業の決算書やIR資料で確認することができます。具体的には、「配当金総額」や「1株あたり配当金」を確認しましょう。
例えば、企業が1株あたり100円の配当を発行し、発行済株式数が1億株の場合、配当金総額は1億×100円=10億円となります。この額が、企業が支払う配当金の総額です。
3. 配当支払金が利益を上回る場合
企業が支払う配当金がその年の純利益を上回る場合、それはタコ足配当の兆候である可能性があります。企業の純利益が100億円で、配当金総額が150億円という場合、利益を超える額を支払うことになります。このような場合、企業は将来的に利益を出し続けることが難しく、持ちこたえるために他の方法で資金調達を行う可能性があります。
一方、配当金が利益の範囲内で支払われている場合は、企業の健全な経営が維持されているといえるでしょう。投資家としては、このバランスをしっかりと見極めることが求められます。
4. 武田薬品工業のケーススタディ
例えば、武田薬品工業が51%の減益を発表し、純利益が1441億円である一方で、配当金がどの程度支払われているかを確認することが重要です。この場合、配当金総額を把握することで、企業がどれだけ配当に依存しているかを理解することができます。
武田薬品工業が減益となった背景には、さまざまな要因が考えられます。企業の成長戦略や市場環境をしっかりと把握することが、投資家としての判断を助けます。
5. まとめ
タコ足配当を見極めるためには、企業の利益と配当金の関係をしっかりと確認することが重要です。配当金が利益を上回っている場合や、安定的な利益が上がっていない場合には、注意が必要です。
投資家としては、企業の決算書やIR資料を活用し、長期的に持ちこたえられるかどうかを見極めることが大切です。健全な配当政策を持つ企業を選ぶことで、リスクを最小限に抑え、安定した投資成果を得ることができます。

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