株式投資において、企業の売上高や純利益の成長が株価に与える影響は大きいです。特に、毎年売上高と純利益を10%ずつ向上させる企業がどのように評価されるかについて、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を使った指標で見ることができます。この記事では、これらの指標の意味や関係性を解説し、具体的な目安について考察します。
PER(株価収益率)とは?
PER(Price Earnings Ratio)は、企業の株価がその収益(利益)に対してどれだけ高いかを示す指標です。PERが高ければ、高い株価で取引されていることを意味し、逆にPERが低ければ割安であると考えられます。一般的に、成長性が高い企業のPERは高くなる傾向にあります。
例えば、毎年売上高と純利益を10%ずつ上げる企業は、市場から高い評価を受けることが多いです。成長企業としての期待が高まるため、PERは高めに設定されることが予想されます。しかし、PERが高すぎると、過度に評価されている可能性もあるため、慎重に評価する必要があります。
PBR(株価純資産倍率)とは?
PBR(Price Book-value Ratio)は、企業の株価がその純資産に対してどれだけ高いかを示す指標です。PBRが1倍を下回る場合、企業の株価がその純資産を下回っていることを示し、1倍を超える場合は、企業の資産に対して高く評価されていることを意味します。
成長企業の場合、PBRは1倍を超えて取引されることが多いですが、売上高や利益が安定して成長している企業は、PBRが高くても市場から受け入れられることがあります。企業の将来の成長に対する期待感が、PBRを引き上げる要因となるのです。
売上高純利益10%成長企業のPERとPBRの目安
毎年売上高と純利益を10%ずつ成長させる企業は、一般的に市場で高い評価を受けることが多く、PERも高くなる可能性があります。しかし、具体的なPERの目安は業種や市場環境によって異なります。例えば、テクノロジーやバイオ分野の企業は高い成長率が期待されるため、PERが高くなる傾向があります。
また、PBRに関しても、成長企業では1倍以上のPBRで取引されることが一般的です。しかし、過度に高いPBRが付いている場合、市場がその成長性に対して過剰に期待している可能性もあるため、注意が必要です。
実際の企業事例:日産やフジテレビの評価
例えば、日産やフジテレビのような企業が過去に経験したバブル時期では、売上や利益が急激に伸びることに対して、PERやPBRが過度に高くなりました。その結果、バブルが崩壊した際には、株価が急落し、過度な評価がいかにリスクを伴うかが証明されました。
これらの事例から学べることは、企業の成長性に対する期待が過度に膨らむと、株価が割高になり、バブルが崩壊するリスクがあることです。そのため、PERやPBRを参考にしつつ、企業の実際の成長力や業績に基づいた評価を行うことが重要です。
まとめ
毎年売上高と純利益を10%ずつ成長させる企業は、市場で高く評価される傾向がありますが、その評価が過剰にならないように、PERやPBRを慎重に確認することが大切です。これらの指標を用いて企業の評価を行う際には、過去の実績や市場環境を考慮し、安定した成長を続ける企業を選ぶことが重要です。

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