押し戻り(プルバック)トレードは、トレンドに逆らう動きに乗ることで利益を得る戦略ですが、根本付近からエントリーするのは確かに難易度が高いと感じる方も多いでしょう。根本付近でのエントリーと、トレンドが再びブレイクした後にエントリーする戦略の違いについて、どちらが適切かを考察します。
根本付近でのエントリーとは?
根本付近でのエントリーとは、一般的にトレンドが反転する可能性が高い地点、例えば移動平均線(20MAや61.8%のフィボナッチリトレースメント)やサポート・レジスタンス転換ポイントにおいてエントリーを試みる戦略です。この地点でエントリーすることのメリットは、リスクが小さい範囲でエントリーできるため、少ない損失で取引が可能だという点です。
しかし、この戦略には不安定さがつきものです。根本付近でのエントリーは、反転するタイミングを的確に見極める必要があり、失敗すれば早い段階で損失が出てしまいます。そのため、根本付近からのエントリーは経験と感覚に頼る部分が多いと言えるでしょう。
ブレイク後のエントリー戦略
一方、ブレイク後にエントリーする戦略では、トレンドが再び確立した後にエントリーを試みます。この方法の大きな利点は、トレンドが強い方向に進んでいることが確認できてからエントリーするため、リスクが相対的に低いとされます。
しかし、ブレイク後のエントリーでは損切り幅が広くなりがちです。これは、トレンドが進んだ後にエントリーするため、エントリーの価格と損切り設定が根本付近からのエントリーよりも遠くなるためです。このため、利益が小さくなり、リスクが高くなる可能性があります。
根本付近狙いとブレイク後エントリーの比較
根本付近からのエントリーと、ブレイク後にエントリーする戦略を比較すると、根本付近のエントリーは短期的なリスクを取る代わりに、低い損失で大きなリターンを狙うことができますが、失敗した場合の損失が早期に現れる可能性があります。
一方、ブレイク後のエントリーはトレンドが確実に進行していることを確認してからエントリーするため、確実性が高くなりますが、リスクを取る分、利益も小さくなる傾向があります。エントリータイミングが遅れるため、動きに追従する形になり、根本付近でエントリーするよりもリスクを管理しやすいと言えます。
どちらの戦略が良いか?
根本付近からのエントリーとブレイク後のエントリー、どちらが良いかは一概に決めることはできません。自分のトレードスタイルやリスク許容度によって、どちらの戦略を選ぶかは異なります。
根本付近からエントリーする場合、リスクが小さい分、損失を小さく抑えることができますが、失敗する確率も高くなります。反対に、ブレイク後のエントリーは確実性が高いですが、リスクが広がるため、利益が小さくなる可能性があります。自分のトレードスタイルに合わせて、どちらの戦略を選ぶかを決定しましょう。
まとめ
押し戻りトレードは非常に有効な戦略ですが、根本付近からのエントリーには不安定さが伴うため、慎重に判断する必要があります。逆に、ブレイク後のエントリーは確実性が高く、リスク管理がしやすいですが、利益が小さくなりがちです。
自分のリスク許容度やトレードの目的に合わせて、どちらの戦略を選ぶかを決め、適切なタイミングでエントリーすることが成功への鍵となります。どちらの方法もメリットとデメリットがあるため、自分に合った方法を選び、トレードの精度を高めていきましょう。

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