米国ETF「VYM」が堅調な理由と個別株・S&P500とのパフォーマンス比較

株式

米国株式市場において、ETF(上場投資信託)は投資家にとって分散投資の手段として人気を集めています。特に、Vanguard High Dividend Yield ETF(VYM)は、高配当株に焦点を当てたETFとして注目されています。本記事では、VYMの特徴やパフォーマンスを、S&P500や米国個別株と比較しながら解説します。

VYMの基本情報と特徴

VYMは、FTSE High Dividend Yield Indexに連動するETFで、米国の高配当株に投資しています。主な特徴は以下の通りです。

  • 運用会社:Vanguard
  • 経費率:0.06%
  • 配当利回り:約2.84%
  • 銘柄数:約500銘柄

VYMは、金融、ヘルスケア、消費財などのセクターに幅広く投資しており、安定した配当収入を目指す投資家に適しています。

VYMとS&P500のパフォーマンス比較

VYMとS&P500(SPY)の過去のパフォーマンスを比較すると、以下のような傾向が見られます。

期間 VYM SPY
年初来 2.52% 1.69%
1年 10.42% 13.82%
5年(年率) 15.22% 17.47%
10年(年率) 9.74% 12.77%

短期的にはVYMがS&P500を上回ることもありますが、長期的にはS&P500の方が高いリターンを示しています。ただし、VYMは配当利回りが高く、安定した収益を求める投資家にとって魅力的です。

VYMと他の高配当ETFとの比較

VYMと同様に高配当株に投資するETFとして、SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF(SPYD)やiShares Core High Dividend ETF(HDV)があります。これらのETFとの比較は以下の通りです。

ETF 経費率 配当利回り 銘柄数
VYM 0.06% 2.84% 約500
SPYD 0.07% 4.41% 約80
HDV 0.08% 3.50% 約75

SPYDは高い配当利回りを提供しますが、銘柄数が少なく、セクターの偏りがあるため、リスクが高まる可能性があります。HDVは財務健全性の高い企業に投資していますが、銘柄数が限られています。VYMは広範な分散投資を実現しており、バランスの取れた選択肢と言えます。

個別株投資との比較

個別株投資は、高いリターンを狙える反面、リスクも高まります。特定の企業の業績や市場動向に大きく影響されるため、分散投資が難しくなります。一方、VYMのようなETFは、多数の銘柄に分散投資することで、個別企業のリスクを軽減し、安定したリターンを目指すことができます。

まとめ

VYMは、高配当株に広く分散投資することで、安定した収益を求める投資家に適したETFです。S&P500や個別株と比較して、リスクを抑えつつ、堅実なリターンを目指すことができます。投資目的やリスク許容度に応じて、VYMをポートフォリオに組み入れることを検討してみてはいかがでしょうか。

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